2013年1月31日木曜日

ヒメコバチ科 Iniostichus kumatai Kamijo & Ikeda

黒っぽいヒメコバチ科であろうハチは1、2枚撮って「ああ、また君か」とスルーすることが多い。
今回も期待せずにシャッターを切ると、どうも初見ぽい。質感はあまりヒメコバチ科では見られない
どちらかというとタマゴクロバチのような艶消しタイプ。プロポーションから過去に3度ほど掲載した
Elachertus sp.のような雰囲気だが今回のハチは背面にあまり毛が生えていない様でよく分からない。
過去に掲載したElachertus sp.はこちら→その1その2その3 Tetrastichinaeでしたね(^^;;
過去に掲載したTetrastichinae→1234、?5、?6789101112

2月1日追記:上條先生より種名を教えて頂きましたのでタイトルに加えました。ありがとうございます!
背面の彫刻はTetrastichinaeと思いましたがナカナカ一筋縄ではいかないようです(^^;;
そろさんも2月に撮影されておられます。

アラカシの葉の上。レンズより逃亡中。体長約1.7mm

この科にしては珍しく、あまり艶がない

触角と腹部の大きさから♀でしょうね

1月24日撮影 増位山

2013年1月30日水曜日

ヒメコバチ科 ?Pediobius属 の1種

Pediobiusが出たついでに、もう一つ。体長約1mm.ヤツデの葉裏を走っていた。何枚か撮影した後、手製の吸虫管を出したが既に居なかった。
2月1日追記:上條先生より写真からは判断出来ないとして”?”タイトルにつけました。ありがとうございます!

背面の彫刻をみるとPediobius属と思いますが、だとしたら以前撮影したこのハチも

1月10日撮影 新開公園



8 8 8 !

ハチハチハチ...今回は記念すべき888番目の記事という事で大好きなハチ、ヒメコバチ科Pediobiusの登場です。
ヒメコバチ科 Pediobius sp. の1種
以前に掲載したPediobius2種をezo-aphidさんのお計らいで(いつも、ありがとうございます)上條先生にお送り
しました。その結果「Pediobius crassicornis という種に近縁な種」と「Pediobius koebelei Kamijo 」という非常に
珍しい種だったようです。(採集したものを含め世界に4頭しか標本が存在しない(@o@;;)
最初に採集したムシもPediobiusでした。写真を撮る事と採集することは私にとって全く次元の違う行いでした。採集した動機は「こんな美しいムシはシェアしなければ!」まぁ、ムシにとっては迷惑な話ですが。
Pediobiusがもしスズメバチくらいの大きさだったら今とは違う世の中になっていたのではないかな〜と空想を楽しんでいます。

今回のPediobiusですが体長約1.6mm.アラカシの葉裏で見つけました。
以前、撮影したPediobius bifoveolatus (Ashmead)の背面の特徴を持っていますが複眼を含めた色目が随分と
違い、先日ezo-aphidさんよりで紹介頂いた論文の17項のP.bifoveolatusの図解にも腹節の幅等の差異が見られます。

2月13日追記:今回のPediobiusも先生にお送りしたところ「P. bifoveoratus に非常に近い珍しい種である」
とご返答頂きました。このハチも北大博物館に保存していただけるようです。ありがとうございます!






深度合成は上2枚がZerene Stacker使用。残りはHelicon Focusです。主にZerene Stackerを使用していますが
たまに上手く処理が出来ない時があり、その場合Helicon Focusを使用しています。





1月27日採集 シロトピア記念公園

2013年1月29日火曜日

?ショクガタマバエ幼虫

体長約1.4mm。この時期に見るのは初めて。ツバキの葉裏、餌食になっているのはカイガラムシだろうか。
見た所木の葉にはこの1匹のカイガラムシしかおらず、この後の食料確保は大変そうな状況でした...


1月23日撮影 広峰山

ユスリカの1種 ♂

この寒い時期でもぷ〜んとこちらの気配を察知して飛んで行く。切り株から生えたアラカシのひこばえに
ユスリカの♂が止まった。収穫がないので、これでも写そうとレンズを向けると葉の上を走っては止まる
動作を繰り返す。何だろうと思い何度かシャッターを切った。家でモニタで確認。甘露らしきものを舐め
ている。気付かなかった...アブラムシの存在に..なんだか1つネタを失った気分...

立派な触角ですね。普段なら飛んで行く所を葉上を点々と走っていました

撮影中は何をしているのか分かりませんでした

以前にも松の葉で同じ場面を見ているのに...
1月27日撮影 シロトピア記念公園



2013年1月28日月曜日

コマユバチ科 の1種

 アラカシ?だったかスマートなコマユバチがいた。当ブログでコマユバチが登場するのはネタ不足かネタを
繰る時間が無い時です(^^;;

マンネリの正面撮り

止まりません

葉裏にて。どこかで見た翅の模様

1月24日撮影 増位山


ツマグロヒョウモン 幼虫 越冬中

いつもと写真の雰囲気が違います...

庭を掃除しているとスミレが自生していた場所にツマグロヒョウモンの幼虫が落ち葉に隠れて越冬していた。
兼ねてから撮影したかった屋外での自然光による深度合成に付き合ってもらった。少しでも気温が上がった
り直接、日が当たると動き出すので朝、気温の低いうちに撮影した。

過去、同じ場所で観察した幼虫成虫

ファインダーに収めるまでが大変でした。もっと効率よくしなければ...


 <<ステレオグラム・交差法>>



多くのトゲトゲは立体写真向けですね


1月27日撮影 自宅庭

2013年1月27日日曜日

あらら...。 コマユバチの1種

コマユバチの写真を見直していると今年の1月20日に紹介したコマユバチと昨年11月12日紹介のコマユバチ
同じ個体の確率が極めて高い事が分かりました。産卵前と産卵後のようです。

およそ2ヶ月も経て同じハチに遇うとは...

1月7日撮影。腹部が萎んでいる。

チョウバエ の1種

少し前の写真ですが初見のチョウバエ。シャリンバエの葉裏にて。ちょっと毛、生えすぎ(^^;;

体長約2mm.毛だらけなのはトビケラのよう

2012年12月26日撮影 浜手緑地

2013年1月26日土曜日

ニッポンオナガコバチ ♂ 越冬中

シャリンバイの葉裏であるものを探していた。それは家に帰ってモニタで確認し、採集しようと思ったもの。
探している最中に事故?は起きた。1枚の葉裏に♀1頭、♂3頭居たのだが捲った拍子に♂1頭が歩き出し♀に
ぶつかった。その途端、♂にスイッチが入ったのか交尾の体勢に入った。越冬中でも隙あらば?交尾に移る
状態にあるのだと感心した。(探し物は見つかりました。また後日...)


 かなりしつこく♀に求愛行動をとっていました。交尾は成立しなかったようです。多分...

色違いの同じ葉裏にいた♂
オナガコバチ科 Macrodasyceras japonicum (Ashmead, 1904) (Megastigmus) 
1月24日撮影 新開公園

Takecallis属 卵とマミーと成虫

笹の葉裏に奇麗な細長い卵が点々とあった。1頭のみ成虫が見られた。以前、笹の葉裏で見たアブラムシ
同種だろうか。

 透き通っているのか下の葉が反射しているのかイマイチ分からない。長さ約0.7mm
気になったので立体写真にしました。一番下

マミー。お尻の方にハチの脱出口があった

気のせいか、おしりから何か出ている?

上から。体長約1.8mm

有翅成虫のマミーもあった

葉の縁に多く卵はあった。右手、誰かに吸われた?


<<ステレオ写真・交差法>>






サビ病。直径約0.35mmくらい



透き通っている訳ではなかった
1月25日撮影 広峰山

2013年1月25日金曜日

トガリキジラミ の1種


ツバキの葉裏に1頭だけいた。体長約2mmほど

キジラミの仲間は逃げると一瞬で視界から消えてしまいます
 1月24日撮影 増位山


アリグモ の1種 ♀

コマユバチの空いた繭の横でぼんやりと濃緑色の眼がこちらを見ている

春を待つアリグモ。体長3mm

つぶらな瞳にキュン!?
1月24日撮影 増位山

2013年1月24日木曜日

チャタテムシの1種 ♂

丈が50センチほどの自生のツバキ。数少ない葉の1枚を捲ると金色の卵。因果関係は
全く不明だが近くに成虫の♂がいた。久しぶりのチャタテムシ。

体長約2.7mm.(翅瑞までは4.5mm) ストロボの光で逃げ出す

複眼が大きいので♂

美しく反射する卵、上の個体とは全く関係ないかも知れません

1月23日撮影 広峰山

クロヒラタヨコバイ 幼虫

はい、いいおかお〜パシャッ。ということで意外に良いお顔のクロヒラタヨコバイ幼虫。
以前撮影した成虫はこちら

 何の葉か忘れましたがじっとしておりました。

撮影に気付き脚をちょろっと出し逃げて行きました。体長約3mm
1月8日撮影 増位山


2013年1月23日水曜日

ニッポンオナガコバチ ♂

昨年のこの時期、ニッポンオナガコバチの♂にはほとんど遭遇しなかった筈だ。
今年は♀共にかなり生息している。このまま越冬する雰囲気。

オナガコバチ科 Macrodasyceras japonicum (Ashmead, 1904) (Megastigmus) 
1月21日撮影 新開公園

ヤツデキジラミ ♀


今年は気のせいかヤツデキジラミが少ないように思う。左右の単眼が発光しているように見える。
キジラミ科 Psylla fatsiae Jensen

 体長約2.4mm
1月21日撮影 新開公園