同じ形態の幼虫にであったのは2年前。2年ぶりなので執拗に取れば良かったのですが前回の”心残り”を覚えておらず記念撮影で終わらせてしまった。今回も心残りであります。
今回の幼虫は枕木を埋め込んだ階段の上を歩いていました。その傍らにはクリの木が植わっており、そこではバラルリツツハムシが産卵をしているのを確認しているので、その幼虫かも知れません。
9月27日追記:ezo-aphidさんよりコメントをいただき(コメント欄参照下さい)幼虫からの同定はかなり難しいようなのでタイトルを”?バラルリツツハムシ”より改変しました。また後日クリの樹皮に引っ着いている”ツツ”の写真を1枚追加しました。
筒の長さ約5mm.年輪のように糞の重なりが模様になっています
さわると頭部を引っ込めた
頭部はちょっと引っ込んだ蓋になっています
9月3日撮影 ゆめさき森の公園
筒の長さ4mm.上の幼虫より小さい
9月26日撮影 ゆめさき森の公園
不思議な筒
同じ場所。後日クリの樹皮で見つけた。積み重なった糞の模様からツツハムシなのは間違いないと思い、指でそっとつまみ外して..外れない!!筒の入り口が樹皮に癒着している。結果、中身は想定外で白い膜の様な物が入っているだけだった..。どういうこと?
9月26日撮影 ゆめさき森の公園
「日本産ハムシ類・・・・分類図説」(木元・滝沢、1997)を見ると、ツツハムシ属幼虫の半数が載っています。
返信削除ツツハムシ亜科の生活史は次のように要約されています。「年1世代、成虫は春・夏に羽化出現し、多くの植物を食べる。卵は糞で覆われ地上に落される。幼虫は幼虫殻(ツツ)に棲み、主に落葉を食べて育ち、3齢幼虫で越冬する。翌年、殻の口を閉じ、体を反転させて蛹化する。」 殻の閉じ方を見るのは簡単ではないですねー。
ということで、図鑑に載ってる食草とは、成虫の広範囲な餌の一部のようなので、植物から生息種を絞るのは難しそうです。ツツ(とくに開口部の反対側)の形も種によって特徴があるようですが、これは(奇形と思われるほど)かなり特異ですね。
なお、ムシクソハムシなどコブハムシ亜科の幼虫は、主として生葉を食べ、幼虫殻を食草に固定して蛹化する、とあります。どちらの亜科も、幼虫期の生態が(未知の種が多く)判ったとは言いきれないようです。
今回も詳細にお調べいただき、ありがとうございます。
削除”落ち葉を食す”ということで冬場、木の足元を探せば(掃除されていなければ)3齢幼虫に遭遇出来そうですね。採集出来ればの話ですが光が見えて来た気がします。
今回の筒の出発点の歪さは種によるものか、単なる形成時のアクシデントによるものか謎ですね。