2015年7月6日月曜日

アカスジシロコケガ に寄生していた アシブトコバチ

先日の記事「スキあり! アカスジシロコケガ 繭」で登場した謎の蛹の主は私的には意外、アシブトコバチ科のハチでありました。蛹が2個入っていた繭の1つからオスが1頭。(もう1つは空でした。謎)高さ7.7mmの蛹からはメスが羽化しました。

今回、時間が無く最初に羽化したオスの深度合成写真のみです。体長は約3mm.キアシブトコバチかなと思いましたが違いました。


?フィスケアシブトコバチ Brachymeria fiskei (Crawford)

7月7日追記:先日の記事でezo-aphidさんが推測されたようにアカスジシロコケガ 繭の中に出現した蛹はハチではなく寄生バエのもので、それに寄生するアシブトコバチとして既知種の中ではフィスケアシブトコバチの可能性が高いようです。メスの小楯板後縁がえぐれているようなので、メスのその部位の写真を追加しました。ありがとうございます!

7月10日追記:ezo-aphidさんよりフィスケアシブトコバチの特徴について以下のコメントを頂きました。
  1. 雌雄そろって小型
  2. そのせいか小楯板後縁のえぐれはとても弱い
  3. 雌の小楯板中央に無点刻の線状隆起線がない
という相違点があります。 したがって(いつものごとく)確定は困難です。

触角の柄節を収める部位が無毛

冷却効果が高そうな鎧

腹部が小さく交尾器が出ています






5月28日撮影


7月7日追加写真。メスの体長は約4mm. 高さ7.7mmの蛹から出て来ました

小楯板後縁のえぐれがどの程度のものか分かりませんが

立体写真で見るとえぐれています

4 件のコメント:

  1. 既知種の中では、蛾類幼虫の寄生バエに寄生するというフィスケアシブトコバチBrachymeria fiskei (Crawford)、の可能性があるように思われます。雌の体長は7-8mmで、小楯板後縁がえぐれています。雄の小型個体では、えぐれが無くなるようです。

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    1. こんばんは。ありがとうございますm(_ _)m
      なるほど!これで合点出来ました。今回の場合、アカスジシロコケガ幼虫の体内から出て来た寄生バエの幼虫or蛹にアシブトコバチが産卵したということですね。メスの小楯板後縁を確認してみます。更新はしばらくお待ち下さい。

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  2. 雌の画像もあげていただき有難うございます。フィスケにしては、1)雌雄そろって小型、2)そのせいか小楯板後縁のえぐれはとても弱い、3)雌の小楯板中央に無点刻の線状隆起線がない、という相違点があります。 したがって(いつものごとく)確定は困難です。
    しかしながら、Brachymeria属には(フィスケのように)ヤドリバエ幼虫が寄主の蛾類幼虫を離れる前に襲うものがいるので、同属他種が同様の生態を持っていても当然でしょう。ただし、アシブトコバチが、いつ、どこに産卵するのか、見当がつきません。

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    1. 引き続き、ありがとうございます。
      2次寄生のケースを見るのは初めてではありませんがヤドリバエに寄生するとはナカナカ寄生者も油断出来ないですね〜。アカスジシロコケガが繭づくりをする時期は過ぎたと思いますが双方の産卵場面を押さえてみたいです。

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