2020年8月28日金曜日

「美しき小さな虫たちの図鑑」PV

遊び半分、宣伝半分でPVを作成しました。ノリの良い楽しい作品に仕上がっていると思います。どうぞ音を消さずにBGMつきでご視聴ください。

YouTubeに動画を投稿するのは6年ぶり

2020年8月21日金曜日

印刷はじまる。9月7日配本決定。

本日、『美しき小さな虫たちの図鑑』編集人立ち会いのもと凸版印刷にて印刷を開始しました。私もその場に居たかったのですがコロナ禍もあり、すべてお任せいたしました。
製本を楽しみにされている方は掲載写真を閲覧しない方が良いかも知れません。(^^;;

ひとりごと

販売はまだですが、校了が済み私の手を離れました。1冊の本をつくりあげていく過程は非常に楽しく勉強にもなりました。ただ楽しく作業できたのは、山と溪谷社いきもの部、神谷部長さんのサポートがあってのことと深く感謝しております。出版のお話は、過去にも、いくつかありましたが”昆虫”関連はなかなか発行部数が伸びないようで、企画の段階でボツになりました。
2016年「趣味からはじめる昆虫学」熊澤辰徳 (編)では2つのコラムを担当させてもらいました。今回その時に感じた”責任感”の何倍もの重みを正直、感じています。楽しみの裏側の苦しみといった所でしょうか。自著の宣伝はどちらかといえば苦手であります。でも無名の私に声をかけて企画を通して下さった神谷部長と製本にあたり協力していただいた多くの方々を思うと宣伝せずにはいられません。そして、あまり昆虫に興味のない方に身近にいる小さな虫たちの驚くべきデザインを知っていただき、世界観をさらに豊かにして欲しいと願っています。
宣伝を不快に思われる方もおられますが、お許しください。ひとりごとでした。
以下、写真あり。

カバー裏面は全面、複眼となっています

モニタ上で構成される色成分RGBと印刷で使われるCMYKでは色の表現において少なからず誤差が生じます。その調整いかんで印刷時の印象か変わってきます。
今回のように1枚で複数ページ印刷する場合、1ページごとに調整ができません。
ある特定の色の鮮度を強調した際に、別の色の再現性が弱くなる場合があります。
その駆け引きが現場で求められるようで上のページでは緑を優先したとご報告いただきました。(青い矢印は印刷方向です)

ハイブリッドUV印刷という紫外線を当て速乾させる技術で時間を置かずに高品位の両面印刷が可能のようです。家のインクジェットとは違いますね(^^ インク代は高いようです。

半分の80ページが完了。こうしてみるとムシたちの色目は素敵ですね

2020年8月19日水曜日

『美しき小さな虫たちの図鑑』・コラム

宣伝失礼いたします。

8月14日に再校が完了しました。残りの作業として念校が終われば印刷にかかる予定です。

今回3本のコラムを担当していただいた先生をご紹介いたします。(コラム掲載順)

  • 『光り輝く虫の色の仕組み』吉岡伸也先生(東京理科大学教授)
  • 『なぜ虫の目は美しいのか?』針山孝彦先生(浜松医科大学教授)
  • 『圧倒的な種数と多様性を持つ「寄生蜂」』渡辺恭平先生(神奈川県立生命の星・地球博物館学芸員)

魅力的なタイトルでしょ?内容も、なるほど!納得!で3人の先生方には感謝しております。興味がおありでしたら是非とも手に取っていただきたく存じます。

美しき小さな虫たちの図鑑」9月9日発売(予定)税込1760円です。どうぞよろしくお願いします。


ウメエダシャク幼虫

美しき小さな虫たちの図鑑」(山と渓谷社)に採用されなかったウメエダシャク幼虫であります。撮影は5月初旬で庭のユスラウメに大発生しておりました。撮影したことをうっかり忘れており、時期外れですが掲載します。

頭部の一文字の白い斑紋には何か意味があるはず..

 

鮮やかなオレンジ色


ビニールぽい質感。2014年にも同じコメント(^^;;


5月4日撮影 自宅庭

2020年8月16日日曜日

アワダチソウグンバイ卵 と ホソハネコバチ

庭に生えたセイタカワダチソウを観察していたら、たまたま写った寄生蜂、ホソハネコバチ。家の庭で見つかったことに驚きました。

同種かどうか分かりませんが先日おちゃたてむしさんがナシグンバイ卵に寄生する素晴らしい場面を掲載されていました。

 

アワダチソウグンバイは北米産の外来種。その寄生蜂はグンバイムシの寄主であるセイタカワダチソウとともに海を渡ってやってきたのでしょうか。それとも在来種が対応できてしまったのでしょうか。前者と思いますが真相はいかに。

触角と腹部の感じからオスでしょうか。
別アングルから撮影しようとレンズを動かすと飛んでしまいました。
7月4日撮影 自宅庭

その後、庭の手入れのため、上の写真のセイタカアワダチソウは抜かれてしまいました。しかし庭の別場所に抜き忘れを発見。案の定、グンバイムシが生息していました。

卵の蓋にヘタあり


葉の組織に埋め込まれています


ホソハネコバチの姿は見られませんでしたが


干からびた死骸を発見


どれくらい日数が経っているのか、くしゃっとしています。
8月15日撮影

2020年8月10日月曜日

ウバメガシアブラムシ

美しき小さな虫たちの図鑑」用にとにかくタマ数を増やさなければと撮影したウバメガシアブラムシです。アブラムシとしては面白い存在と思いますが掲載には至りませんでした。

アブラムシ入門図鑑」(全国農村教育協会)では”海岸に近いウバメガシ”とあり確かに今までの撮影場所は海に近く、今回も比較的、海に近い明石公園のウバメガシであります。なぜ海の近くなのか知りたいところです。


体長約0.55mm.樹皮に腹面が固着し要らなくなった脚が反っている
ヒラタアブラムシ亜科 ムネアブラムシ族 Quadrartus agrifoliae
背面や側面上部の縁などからロウ物質が出ています


立体写真(交差法)


葉裏にいた個体


吸汁場所を定めたのか体長約0.4mm弱の幼虫

3月17日撮影 明石公園


2020年8月8日土曜日

アオコアブ(Hirosia humilis)

 イヨシロオビアブ( Hirosia iyoensis )と思い投稿したものの画像追加の時点で、おやっ?と思い、調べ直すと、よく似た種のアオコアブでありました。訂正しようとすると前の記事が完全に消えてしまい、あらためて投稿しなおす羽目になりました。

こちらもイヨシロオビアブ(通称:オロロ、オロ、コシジロなど)とおなじく前はTabanus属でありました。 和名の青小虻の青は複眼の印象からでしょうか、まあ、他の種も似たような複眼の色なので適当につけた青かもしれません。

記事には関係ありませんがBloggerの投稿画面が刷新され使いにくいというか不具合がちょこちょこ発生しております。


横にうっすら入った赤いラインが吸血者の証

一番下、皮膚を切り裂くオレンジ色の口器が顕れています
ぎっしりと規則正しく、こうも眼を集めたものです
肉眼(老眼)で イヨシロオビアブと同定してしまいましたが
第2背板の中央三角班が最大(原色昆虫大図鑑III)
みんなでつくる双翅目画像」にも背面画像あります。

体長約11mm.

8月6日撮影 笠形山

Amazon新着ランキング1位

このジャンルの登録数などの問題もあって、あまり意味の無いものと分かっておりますが、ご予約をいただいた方々のおかげで新着ランキング1位です。この場を借りまして御礼申し上げます。書いている時点で既に変わっている可能性もありますが(^^;;

新着ランキング(昆虫学)

あと、カバーデザインが更新されています。9月9日(水)発売(予定)



2020年8月5日水曜日

山と溪谷社「美しき小さな虫たちの図鑑」予約受付開始!

山と溪谷社さんより発売中の「美しき小さな雑草の花図鑑」という着眼点も掲載の写真も素晴らしいベストセラー本があります。今回紹介するのは普段は気づかず素通りしてしまう身近な小さな虫たちにスポットライトを当てた「美しき小さな虫たちの図鑑」であります。恐れ多くも2019年3月に私に制作のお話をいただき、ようやくAmazonにて予約受付の段階までこぎつけました。現在、残りの作業はあとわずかの状況です。

 内容は今まで撮影した写真の中から厳選した&この本だけの撮り下ろしで深度合成画像が中心になっています。穴があくほど何度も目を通していますがムシのデザインの素晴らしさは全く飽きが来ず、ページをめくるたびに何度も凄いなぁ〜と感心しています。

 今回デザインをMIKAN-DESIGNの美柑和俊さんと塚本亜由美さんに担当いただいており、特に装丁が非常に私好みの格好良さで痺れています。販売日は9月9日の予定です。ムシ好きの人はもちろん興味のない方に手に取っていただければ幸いです。

ブログ用に初稿をざっくりレイアウトしてみました。(カバーデザインじゃないです)


2020年8月4日火曜日

シオヤアブ と オオセンチコガネ

石の上が何やら光っていると近づいてみたらオオセンチコガネが襲われていた。

クマゼミがシャンシャン泣いている、蒸し暑い日の出来事
8月4日 笠形山


マシラグモ(Leptonetidae)の1種

山の中、土色の落ちた杉葉が堆積した場所から枝を抜き取ると、その凹みにマシラグモがいました。いつもの連中と違い腹部が白い。これの幼体かな?と思いましたが。さてどうでしょうか。

糸には小さな水滴がいっぱい

体長約0.8mmと小さい

同じ巣にもう一頭。このクモの孵化後のまどいを見てみたいものです

土中の宇宙

しつこく撮影していると巣から離れた
8月4日撮影 笠形山

2020年8月3日月曜日

オオセンチコガネ

神さまは糞を食べるお仕事のご褒美にキラキラ輝く体を与えました..

嘘のような色合いですね。

ひっくり返って絶命していました。頑張っても起き上がれなかったのでしょうか。

生きた個体を手のひらに這わすとチクチクするのは、この脚の構造なんですね

触角を写しただけで色の洪水
7月22日撮影 笠形山

2020年8月2日日曜日

シママルトビムシ ( Ptenothrix denticulata )

庭木にクマゼミが数頭、けたたましく鳴いている。もう8月ですか。今年はコロナウィルス禍で春から初夏にかけての予定が大幅に狂い、夏到来の実感がありませんでしたが、蝉の声でようやく感覚が戻ってきました。

今回は特になんてことはないシママルトビムシの写真であります。

ヒノキの根元に生えたキクラゲの仲間

瑞々しくトビムシにとって美味そうですね

ただ観察中は口をつけておらず

体を器用に洗っていました
過去の記事→【その1】【その2

深度合成。倍率が足らず塗り絵になってしまった
7月7日撮影 笠形山