2012年2月29日水曜日

フサヤスデ の1種

重なり合ったカナメモチの葉をまたまた剥がしてみた。そこにあったのは抜け殻の山。
よ〜く見るとフサヤスデ。木の樹皮の窪みや間にいるのは目にするがこんな所に!?

イモムシの幼虫が1匹いたので、それが合わせた葉に居候しているのでしょうか。
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こんもりと抜け殻の山。この下に実体がいるのでしょう。

ユニークな抜け殻のカタチ。

いたいた。体長約1.5mmと2mm(尾の先端まで)の個体。

そこに実在しているより絵筆で描かれた印象。

なかなか、かわいい生き物ですね。

フサヤスデの”フサ”の由来はこの箇所でしょうね。
硬い外骨格を持たない為の全身の毛のようです。天敵であるアリに対して
このフサを発射!?するようです。

これは甲虫の幼虫?

ツヤコバチ科 の 2種

クモの仕業か毛虫の仕業か、カールしている1枚のカナメモチの葉があった。
このカールの加減が越冬するには最適と見えて、たった5センチほどの葉に
毛虫1匹、トビコバチ1匹、ナガコバチ2匹、ヒメコバチ1匹、キモグリバエ1匹
そしてチャタテムシの幼虫1匹がいた。残念ながらカールしている状態では
撮影出来ない。慎重に元に戻すが、わらわらと散って行く...。ああ...。
最後に残ったのはチャタテムシ幼虫と毛虫のみ。仕方ないチャタテムシでもと
1枚撮ると、一瞬でファインダーから消えた。何ヤツ!?

チャタテムシ幼虫ではなくツヤコバチのようだ。
飛んだのでは無く跳んだようで着地地点が毛虫の抜け殻であった。
意外だったのは何の障りも無いような抜け殻の毛に悪戦苦闘している。
ジタバタと、もがき、毛からナカナカ離れられない、相当ささくれ立って
いるのだろう。無事脱出すると再びフラッシュの光で何処かに跳んだ。

2匹目はシャリンバイの葉裏にいた。こちらは歩くもののフラッシュで
跳ぶ事は無かった。
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その1
ツヤコバチには気の毒だが毛に捕まってくれたおかげで撮影で来た。体長約1.1mm。

どこかで見たような

よく見ると触角に色がついている。

なかなかオシャレな翅ですね。2月26日撮影。

その2
その1によく似ている。腹部の模様がとても素晴らしい。体長約1.2mm。腹部の大きさの差か。

黒一色もピント合わせにくいが黄色もなかなか難しかった。

偽瞳孔がとても小さい。その1が♂でこちらが♀?2月27日撮影。

2012年2月28日火曜日

蛾の幼虫

無気力なタイトルで申し訳ございません(^^;;

カナメモチの葉の奇麗に表面組織がない枯れた葉が点々とある。
原因は鮮やかなオレンジ色の蛾の幼虫だった。ずっとムシばかり撮って
いるので何とも思わない自分がいるが、昔ならきっと近づかなかったと思う。
苦手な人のためにサムネイルを小さくしました。


美しいパターンの構造。

奇麗に食べております。庭木でなくてよかった(^^;;

鮮やかな発色のオレンジ。毒の警告でしょうか。

長い毛は寄生蜂に対して、かなり有効である場面を見ました。

体長は約4mmほど。20匹ほどの集まりでした。
2月26日撮影

ヤドリタマバチ科 Callaspidia sp.

1~2mmのハチばかり撮っていると体長約4mmのこのハチが異様に大きく見える。

昨日の記事の6枚目で登場した死骸だと思いスルーしていたハチ。暫く経って
歩いている姿をみて慌てて撮影する事に。死んでいたのではなく横になって
葉と葉の間で越冬していたのだろう。

中胸盾板や小盾板の造形や彫刻がいかつくて格好良い。小盾板の造形からタマバチの
仲間を捜しているとCallaspidia defonscolombeiという種に辿り着いた。
12月12日追記:ezo-aphidさんよりコメントを頂きタイトル変更しました。ありがとうございます!

アブラムシの匂いを嗅ぎ取り、そこにいるヒラタアブ?の2〜3齢幼虫に産卵するようだ。

ごつい中体節と違い腹部はつやつや。

いい感じの小盾板と質感。

頭部の彫り込みもギーガ調?

フラッシュの光が眩しくて複眼をこする。

とてもクリアな翅と単純な翅脈。2月27日撮影。

2012年2月27日月曜日

アジアコブカタキモグリバエ

カナメモチの葉が重なりあった部分に繭のようなモノが見えた。ゆっくり
剥がすとキモグリバエの集団。飛び立たないものの、ちょこちょこ動く。
調べてみるとやはり、このお二方(凄いな〜)そらさんおちゃたてむしさん
紹介されておりました。アジアコブカタキモグリバエ。頭の三角形がオシャレな
ハエです。
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クモの巣の後だったのでしょうか。キモグリバエ科 Meijerella inaequalis ( Becker) 

少し甘い画像ですが。体長約2mm。

正面からだと三角模様が薄い。

触角の付け根が微妙に膨らんでいる。

この時期だから撮影出来るのでしょうね。

同じ場所にハチの死骸?と思いましたが後日、記事にします。2月27日撮影。


ノミコバチ科の一種( Elasmus sp. )

撮影ミス。ちょくちょく、やらかしているが、大抵すぐに気付く。
今回は家のモニタで確認するまで全く気付かなかった。

ノミコバチの体長は2mmほどあるのにファインダーで覗くとかなり小さい。
それもそのはず最小倍率で撮影していたのだ。早く気付けよ自分!
何枚かは最大倍率で撮影していたので難を逃れましたが、様々なアングルから
撮った労力が...。次はやらかさないようにしなければ...。

2月24日にsyuichiさん、昨年3月7日におちゃたてむしさんが紹介されておられます。
蛾類の幼虫に寄生するそうです。

脚のバランスがノミバエのよう。体長約2mm。

後脚の脛節がステーキやハンバーグの網の焼け目のようになっている。

上面から見るとスマート!

いつも撮ってるヒメコバチやトビ、ツヤコバチとくらべ頭が高い位置にある。

最小倍率で撮ったものをトリミング。2月26日撮影。

2012年2月26日日曜日

ツヤコバチ科 ( Aphelinus sp. ) 産卵時期?

今日、ツヤコバチが産卵を行っていたカナメモチを少し覗いてみた。
ひこばえの何本かはアブラムシのコロニーがあり、その中でもコロニーの規模が
大きく低い位置にある枝にはツヤコバチが紛れ込んでいた。しばらく観察していたが
今日は気温が5℃と低く、そのためか産卵活動はみられなかった。しかしコロニーにいる
ツヤコバチの数を見ると今が産卵シーズンであることは間違いないと感じた。
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前回とは違う枝にて。気温が上がれば産卵開始でしょうか。

今回は怪しい動きは見られず。

コマユバチ科 の1種?

葉をめくるとベッタリと翅を広げ死んでいるハエ目の連中によく遭遇する。
まさに、それと思い、葉を乱雑に扱うと飛んでいった。あああ〜。残念。

その正体は翅脈がいつもと違う小さなハチだった。今度こそはと慎重に扱うが
直ぐに気付き広げた翅をたたむ。驚いたのは、このハチは逃げずにカマキリの
ように翅を広げ威嚇をしてきた!?と思ったが
飛んで逃げるためのウォーミングアップだったかもしれない。
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体長は約1.6mm。私が見たこのスタイルでとまるハチの中ではかなり小さい。

撮影に気付き翅をたたみ。

威嚇!と思いましたが飛んで逃げようとしているのでしょうね。

いつものことながら、何の葉か調べることが抜けていた。

この後、無事に飛んで行きました。2月25日撮影。

2012年2月25日土曜日

アザミウマ ( Dendrothrips latimaculatus ) とダニの1種?

クスノキだったか、葉をめくると2月7日紹介したアザミウマらしきものが。
しかしよく見ると腹部に白帯が無い。何枚か撮り液晶画面で確認すると
アザミウマの周りを歩いている妙なもの発見。体長約0.2mmほど。

脱皮をしたが皮がついたままゴミを付けて歩くダニであろうか。



2019年2月12日追記:時鳥庵 庵主さんよりコメントをいただきDendrothrips latimaculatus Nonaka & Okajimaのようです。ありがとうございます!

アザミウマ、じっとしているようで微妙に動いていますね。

体長約0.9mm。腹部に白帯無し。腹部の形も以前撮ったものと違う。
下にあるのは何だかよくわからないムシ。

翅の付け根に朱色の部分アリ。

アザミウマより白いのが気になった。

黒いのが眼だったら面白いが。
2月25日撮影。

ツヤコバチ科 ( Aphelinus sp. ) 産卵

昨年9月21日にezo-aphidさんよりアブラムシのマミーの存在を教えて頂いてから
アブラムシに寄生するハチを1度、目撃したいと、ずっーーーーーーーと
思っていた。長かった。かなり長かった。ようやく撮影する事が出来ました。

しかも私がかなり驚いた、おちゃたてむしさんが昨年11月1日に紹介された
「ワタムシヤドリコバチ?の産卵」と同じスタイルの産卵でした。脚の色が少し
違いホストであるアブラムシ(?Sinomegoura photiniae)も違うので多分、別種と思います。
また昨年の12月26日に紹介したツヤコバチに良く似ていますが今回のツヤコバチの体長が
約1.2mmと小振りなので同種かどうかは判断しかねますが Aphelinus属であることは間違い
ないと思います。今回はボリュームアップで行きます!
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いつも葉裏で見かけるツヤコバチがこんな所に!2月23日撮影。
舞台はカナメモチのひこばい。

うろうろと怪しい動きをしています。体長約1.2mm。

ターゲットを探しているのでしょうか。
4番の写真では獲物が決まったようで一定の距離を開け...。

なんと!若齢ではなく3か4?齢幼虫めがけ!

ぶすり!
産卵管とおもっていた黄色い棒状のものは翅を押さえるためだけ?

産卵管は約5mm。体長も約1.5mmと3mm長くなっています。

アブラムシは何も感じていないようです。アブラムシは約2.2mm

産卵管を抜く瞬間。産卵時間ジャスト6分!

何事も無かったかのように群れに紛れ込む。

翌日2月24日。木の名前を調べに来ると、珍光景。何かの弾みで触角に出産中の幼虫が。

そして、またもやツヤコバチ。

大サービスで見せてくれます!またもや若齢幼虫ではない。

体長も同じ事から昨日のものと同体でしょうか。

産卵管を抜いて数秒後。翅が真っすぐ戻る瞬間。

アブラムシ1体につき卵1個を産むという認識でしたが結構時間がかかるものだと
今回、思いました。気温も少しずつ上がり産卵行動に出るハチも増えてくるのでしょう。