2012年9月30日日曜日

ネコハグモの巣 その3 ツヤコバチ科 ( Aphelinus sp. )

最近、庭で活発に産卵活動を続けているツヤコバチ。6月にも花壇にアブラムシが多く見られたので
産卵活動を行っていたのかもしれない。

ネコハグモ体長約2mm.ツヤコバチの複眼、沖縄の紅いもタルトを思い出す。
6月25日撮影 Nikon1 V1 自宅庭


ショクガタマバエ 幼虫

最近、庭のオクラの葉裏が賑やかで遠出しなくても何とかネタが拾える。

9月23日にアブラムシのコロニーの周りに点々とオレンジ色の卵を発見した。
次の日にはヒラタアブの卵も産みつけられていた。どちらも3日で孵化した。
なんという速さだろう。そしてあっという間に大きくなっている。
追記:貼り忘れの為、画像1枚追加しました。

9月23日、卵を確認。長さ約0.23mm.夜間に産みつけるようです。
細かい糸はアオムシによるもの。

 9月26日、卵がいびつになっている。孵化?ヒラタアブの卵は約1.1mm.

同日。体長約0.4mmくらいの幼虫発見
すでにアブラムシ1匹の体液を吸い尽くしている。その分、大きくなっているのか。

9月28日、体長約1.3mm.尖っている方が頭部。嗅覚、視覚を使い獲物を探す。
「アブラムシ類の捕食性天敵ショクガタマバエの生態と利用」に詳しい。

アブラムシ0.7mm.
1:アブラムシの脚の節間部より毒液注入
2:麻痺させたあと下から腹部をまさぐり
3:10分ほどで溶解する体組織を摂取する

こちらは摂取しがいのある成虫、体長約1.2mm.

左は既に枯れている。

アブラムシの受難は続きます...。左手はヒラタアブ幼虫。

ヒラタアブの餌食になっているのは産卵に来たショクガタマバエと思ったが
体長約1mmと小さくこれのようだ。

ちなみに赤いのはダニのようです。極小約0.18mm
Nikon1 V1 自宅庭

2012年9月29日土曜日

ネコハグモの巣 その2 タマゴクロバチの1種

ネコハグモの葉に引っかかり何とか逃れようとしているタマゴクロバチがいた。小さなカメラの液晶で
確認してもただの黒いコバチなので真剣に撮影しなかった。パソコンのモニタで確認してその事を後悔した。
その2から撮影時期が古くなります(^^;;

追記:ひげぶとさんよりかつてPlatytelenomusとされていたもので現在ではTelenomus属に
シノニムされた種であるとコメント頂きました。ありがとうございます!

体長約1mm.糸にかかったもののネコハグモにはまだ襲われていない。

ピンボケだが頭部の形状に合わせた複眼のカタチがわかる。

何とか体勢を整えた。こんなに平たいなんて!

頭部正面の窪みのカタチが気になる
6月22日撮影 Nikon1 V1 自宅庭

アオムシ と コマユバチ繭

このシチュエーション何?アオムシの横腹に穴、そして小さな繭。これはコマユバチが卵を産みつけ
育った幼虫が体内から出て繭をつくりその中で蛹になり羽化を待っていると理解出来る。
しかし、その繭についたタマゴクロバチ!!さて...。ヒゲナガクロバチのようです。

追記:ひげぶとさんよりタマゴクロバチでは無くヒゲナガクロバチであると教えて頂きました。また
ezo-aphidさんよりアオムシはキンウワバ類の中齢ではないかとコメント頂きました。
いつも、ありがとうございます!

いつもの事でアオムシの食草を調べるのを忘れておりました(^^;;
アオムシ体長約14mm.コマユバチ繭4.8mm.ヒゲナガクロバチ約1.1mm.

同じように繭をつけているアオムシが居ましたが穴の開いている場所は同じでした。

ちなみにこちらが、その個体。
コマユバチの繭は簡単には取れないのでしょうか。
繭が黒く羽化が近そうなので持ち帰りました。

実はヒゲナガクロバチ、死んでおりました...。コマユバチに産卵していたのでしょうか?
こちらの繭も持ち帰りましたが作業中、紛失してしまいました。

もっとしつこく撮影すれば良かった...

9月23日撮影 Nikon1 V1 新開公園

28日に羽化しました。体長約4mm.

♂のようですね

以上3枚、試験管の外からの撮影で写り悪いです。
9月28日撮影 自宅

2012年9月28日金曜日

ネコハグモの巣 その1 アタマアブ科の1種

葉の上に巣を張り獲物を待ち伏せる小さなネコハグモ。巣が小さいなら引っかかるムシも小さい。
今回は1度、撮影してみたかったアタマアブ。生体を撮影したかったが家の庭にも居る事がわかったのは収穫。

頭部が180度ひっくり返っている。この状態で体長約3.2mm。
9月27日撮影 Nikon1 V1 自宅庭 ヒイラギの葉にて

ツヤコバチ科 ( Aphelinus sp. ) 寄主体液摂取( Host-feeding )

22日にもアブラムシの体液を摂取するツヤコバチの記事を紹介しましたが今回、運良く一部始終、観察出来ました。
産卵の時より寄主にさらに近づいて直接、脚を掛け何度も刺しておりました。アブラムシは暴れる事無く
また角状管から粘液を出す事無く体液を吸われています。

実は体液摂取の行動以前に1度、産卵管を刺しておりました。通常の産卵行動と思った後
一旦、寄主より離れて体液摂取行動に移ったのです。
体液摂取された寄主は多くの場合死亡するそうです。「オンシツツヤコバチ成虫のコナジラミ幼虫に対する寄主体液摂取」
ここからは私の勝手な推測ですが自分が産卵した個体の体液摂取するとは考え難いです。
つまり、摂食行動前の産卵管の差し込みは麻酔ではないかと。考え過ぎでしょうか(^^

両脚をかけての産卵スタイルにおや? ツヤコバチ体長約0.9mm.アブラムシ約1mm.

何度か刺した後、近づいて体液摂取。

小さなアブラムシがピコピコ跳ねているのが可愛い

7分間、摂取しておりました。撮影していなければ、もっと長いかもしれません。
腹部が少し膨らんでいる気がします

舐めているというより吸っている雰囲気。実際はどうなんでしょう。

少し萎れている。22日の幼虫が萎れているのはやはりHost-feedingによるものですね。

ここから、始まりました。
9月26日撮影 Nikon1 V1 自宅庭


2012年9月27日木曜日

?カオマダラクサカゲロウ 幼虫

庭のユスラウメのアブラムシ。ツヤコバチがせっせと産卵したのにも、かかわらずクサカゲロウの幼虫に
ほぼ壊滅状態。クサカゲロウ幼虫は何度も登場していますがネタ不足なので’(^^;;

アブラムシの繁殖能力を上回るクサカゲロウ幼虫の食欲の旺盛さ。

クサカゲロウ幼虫体長約4.5mm.アブラムシ有翅幼虫で1.2mmくらい

米粒以下の大きさの幼虫がここまで大きくなるのは大変でしょうね。

クサカゲロウの幼虫は格好良く好きです。

9月26日撮影 Nikon1 V1 自宅庭


?トマトハモグリバエ

庭のトマトの葉にたくさんのお絵描き。葉の上には金の粒(肉眼ではそう見える)
ハモグリバエが交尾をしている。気になったのは♀が産卵管を葉に押し付けていた事。
てっきり産卵かと思いきや刺した箇所に口をつけて舐めている?さて...。

追記:画像2枚追加しました。


 ♀体長約1.5mm.♂は少し小さい感じ。

この種は♂だからといって複眼の間が狭くないようですね。

翅脈ですが昨年のハモグリバエ科 Liriomyza sp.と同一に見える。

♀でしょうか。体長は同じく1.5mm.

何かが始まる雰囲気...

おっ!産卵か!

刺した所に後ずさりして口器をつける。何だろう...

9月24日撮影 Niukon1 V1 自宅庭

追加分
今日もトマトの葉上で交尾中のハエがいた。

9月27日撮影 Niukon1 V1 自宅庭


2012年9月26日水曜日

ツヤコバチ科 カイガラクロバチ ( Coccophagus sp.)

以前にも全くピントの合っていない写真を掲載した事がある。ただしピントの合った写真も含めていた。
今回はボケた写真のみという暴挙に出てみる(^^;;1回のシャッターチャンスを逃してしまった。
本当はお蔵入りでしょうが頭部の印象からトビコバチと思って写したものの黄色っぽい小盾板が気になって
掲載の運びとなりました。
追記:10月30日の記事でtakagiさんより頂いたコメントにより正体が絞り込めました!!

ウスラウメの葉にて。体長約1mm.ピンと飛んだ。眼を皿のようにして周辺を探したが見つからず。
9月24日撮影 Nikon1 V1 自宅庭

トビイロシワアリ 大量死

たまに見かけるアリの大量の死骸。原因は何だろう。地面を黒く覆っていた。
ムシ好きでもこの画像は駄目という方、ごめんなさいm(_ _)m

直径20センチほどの範囲で広がっていた。中央右手は蛹。左の方にはクモの脚も見える。
フタフシアリ亜科 Tetramorium tsushimae 

どういった状況でこうなったのか...。

クロホシカメムシ2組(計4頭)が、わざわざこの場を選んで交尾中であった。
種子食性らしいが、たまたまか。

生存している個体が仲間?を運ぶ姿が多く見られた。上の個体で約2.6mm.
9月20日撮影 Nikon1 V1