2018年8月31日金曜日

蛾のサナギを開けてみよう!

何者だろう。桜の木の下にぽっかり空いた穴を覗くと蛾の蛹が見えました。穴を広げ、そっと手に取るとずっしり重い。今までの経験では手で触れたりするとビクビクビクと動き出すのですが全く動かない。持ち帰って様子を見ることに。持ち帰って1週間たっても変化なし。動きもない。はは〜ん、寄生されているな!とうことで切開することになりました。全長約42mm
カミソリの刃をあて切る瞬間、ビクビクビク!動き出したので作業は中止となりました..

拍子抜けの結果(^^;; しばらく様子見です..
8月27日撮影

2018年8月30日木曜日

トックリバチ の巣を開けてみよう!

出先にて5つ横に並んだトックリバチの巣を見つけました。そのうち4つは側面に穴が開き空っぽ。残り1つは未開封。怪しい.. ということで持ち帰り開けて見ることにしました。
追記:前編・後編の2部を一つにまとめました。

直径約14mm.

なんとも味わい深い一品ですね!? いざ切開

むむ!

下の黒い部分はハチ幼虫の糞。そして細かい糸は幼虫が吐いたものと推測

ハチの幼虫の糸吐き、関連記事↓

  1. ヒメコバチ科 Tamarixia ?atamiensis 幼虫〜蛹〜羽化
  2. コマユバチ科 ?Meteorus sp. ♀ 繭と羽化
  3. ヒメコバチ科 Euplectrus sp. 繭づくり

断熱材のような繊維の膜を切開してめくる
お!なんか居る!

ライトを当てると中で動き出した。む!ツルツルの頭部

頭部を真正面から。予想外の者にびっくり!


変なところから櫛状の触覚が出ている


背中を向けると甲虫

これはハナノミだな、と思い「ハナノミ・寄生」で検索してみると

ムモンオオハナノミ だった!

ドロバチ・トックリバチに寄生するツチハンミョウ科の近縁のムシのようで、Aclerisさんんが2007年に紹介されていました。またハンマーさんも2006年に紹介されており、その生態はかなり面白いです。
  1. メスは大量の卵を産む
  2. 孵化した幼虫は花などで飛来してくるムシを待つ
  3. やって来たムシにしがみつく。相手がドロバチ類でなくても手当たり次第に。
  4. 運良くドロバチ に着くと巣の中に留まりハチの幼虫を餌にする
  5. その時の形は孵化後の形態とは違い芋虫のような形になる(過変態)

過変態といえばツチハンミョウやネジレバネは知っていましたがハナノミの仲間でいたとは驚きました。このムモンオオハナノミの事が記されています岩田久仁雄先生の「自然観察者の手記 2」を思わず発注してしまいました。

開封から4日経って、ようやく巣から出て来た。

黒バックは分かりにくいので白バックに。体長約5mm
オオハナノミ科 Macrosiagon nasutum

ハナノミって独特のプロポーションですよね

今回は生態まで独特なハナノミでありました
8月22日〜26日撮影

ホウジャク と遊ぶ

8月20日17時30分頃、帰路につく途中、ブーンとホウジャクが羽音をたてアベリアの花から花へと飛んでいました。カバンからカメラを取り出し15分ほどホウジャクと遊びました。
関連記事→「ホシホウジャク

ハチドリのような振る舞いに思わず撮りたくなる蛾ですね

ずいぶん、くたびれている個体です

ボロボロの翅でもホバリングに支障は無いようでした。綺麗に脚を畳んでいます
8月20日撮影 押部谷

ヤマトシジミ

ダールベルグデージーの黄色い花。昔、小さなポットを3つ買い庭に植えました。それが今や増殖し当時の50倍ほどの株数となって生えています。そこにチロチロと飛んで来たヤマトシジミで今回はお茶を濁します。

 シジミチョウは翅をすり合わせながら花の蜜を吸っていました。後翅の尾状突起と眼状紋があるシジミチョウの動きはハエトリグモに有効との研究結果があるそうで、それが無いヤマトシジミでも、この行動は動いている部位を狙うハエトリグモには有効なのかもしれません。

今回は接写はなし

最初は「蜜めっちゃ美味!」と喜びの表現かな?と思いました(^^;;
8月20日撮影 自宅庭

2018年8月29日水曜日

スグリゾウムシ

フジの若いツルの上にゾウムシがいた

体長約5mm.大きさと前翅の模様からスグリゾウムシでないかと。
Pseudocneorhinus bifasciatus

クチブトゾウムシの仲間

細かい鱗がびっしり

フジの汚れは産卵の痕でしょうか

とすれば、この紫色のものが埋め込まれた卵の1部?
このゾウムシのものとは限りませんが..
8月13日撮影 押部谷


2018年8月27日月曜日

お〜い!オス!( セグロアシナガバチ )

庭のセグロアシナガバチの巣。7月20日より1ヶ月後、巣は、ほとんどオスが占拠している状態になっておりました。2013年にも同じ状態を観察しています。未受精卵よりオスは誕生する様です。

白い毛の反射によってオスの顔が白く見えるのでしょうか

こちらの動作が速いとすぐに巣から飛び立ってしまいます

撮影した角度が悪いですが巣には卵は1つもありませんでした

飛び立たない様、そっと撮影。21頭のオス、これから、どうするのでしょう?

庭にもう一つ巣を発見。こちらは雌雄さほど数の差は無いようです
オスもメスも巣に頭を突っ込んで何をしているのでしょう

お尻が尖っているのがメス

8月20日撮影 自宅庭

2018年8月26日日曜日

ニイニイゼミ

台風20号が去って、暑さも去ってくれないかな〜と期待していましたが、暑いのなんの!今年の夏の暑さに、もうウンザリです。ブログの更新も疲れて来ました(^^;;

うまくカモフラージュしております

ニイニイゼミも、ちょっとくたびれた感じ

赤い宝ものをつけていました

タカラダニの1種

体長約0.8mm. 脚を跳ね上げています。吸う前の状態→こちら(別記事)

あらら結構、喰いつかれていますね
8月17日撮影 三木森林公園

2018年8月25日土曜日

クチナガハリバエ

久しぶりのクチナガハリバエ。過去の記事→【1】【2】

日当たりの良い場所(1枚目)から影の部分に飛び移った(2枚目)

場所はアラカシの樹皮。常に下向きにとまっていました

8月6日撮影 押部谷

2018年8月24日金曜日

ショウリョウバッタモドキ セスジ型

ススキの群生している所に鮮やかなオレンジのラインが見えた。みるとショウリョウバッタっぽい。ススキをかき分けカメラを向けるも撮影できたのは、わずか2枚。茂みの中に消えていった。
槐 真史さんの「バッタ ハンドブック」よりショウリョウバッタモドキ・セスジ型と分かりました。

 接写はこのボケた1枚のみ

8月17日撮影 三木森林公園

翅の折れた セイボウ科 の1種

ススキの葉上で翅が曲がったセイボウがいた。いつも観察にいくポイントは無残にも除草された後で、このセイボウもその影響を受けたのかもしれない。場所の撮影し難さもあり同定できるような写真は撮ることが出来なかった。

初見のセイボウ

体長約5mm. たんなる羽化不全か右翅が曲がっています

メタリックな輝きが素敵です

どこから、やって来たのでしょう

8月4日撮影 押部谷