その1、
その2で登場しましたカイガラムシの体液を吸いペッチャンコの大量の死骸を残した主はアザミウマでありました。多分、ササクダアザミウマ ( Podothrips sasacola Kurosawa, 1940 ) だと思います。
2019年2月11日追記:時鳥庵 庵主さんよりコメントを頂き-その3-つまりこの記事に登場するアザミウマはPodothrips odonaspicola(メダケクダアザミウマ)であると教えて頂きました。私が同種と思い記事にしていた-その5-はPodothrips sasacola(ササクダアザミウマ)であっているようです。詳細は
コメント欄をご覧ください。ありがとうございます!
メダケクダアザミウマ
このシリーズのタイトルに”驚く”をつけました。それは体液を吸われた多くのカイガラムシ幼虫が笹の表面に張り付いている光景と、捕食者であるアザミウマの体型を見て本当に久々に驚いたからです。ちなみに、これ以前に驚いたムシは2014年夏に見つけた
これです。
パッと見ると普通のアザミウマって感じですが
めちゃくちゃ薄いんです!!ぺったんこアザミウマ!
アザミウマは大抵、薄型ですが私の見た中で体長に対して最薄だと思います
複眼のついている頭部で約0.05mm もっとも厚い胸部でも約0.13mmしかありません
狭い空間で活動するために薄くなったのでしょうか
時間が無い中、慌てて深度合成したせいか出来はいまいちですが..
左中、後脚が動いて画像が破綻。処理方法がありますが、また今度に
触角
いつもの立体写真
こちらの
サイトを見ると
ササクダアザミウマ で合っている感じです
ニョロニョロと蛇のように動き回り
なんとも撮影し難い被写体でありました
たまたまカイガラムシの死骸が乗っかった個体。カイガラムシがピース(^^
こちらは幼虫。頭部が小さい。というよりカイガラムシを食って太っている!?
体長約1mm. 丸い笹の上で動き回る被写体にピントを合わせるのは本当に大変(^^;;
こちらは蛹なのか死んでるようにほとんど動かず
体長約0.9mm
普段、全く見ることの無い笹の鞘の中の世界でしたが
こんなぺったんこの世界が広がっていようとは知りませんでした
アザミウマの捕食場面を捉えるのは皮をめくらないといけないので難しいでしょうね
他にも犠牲になったであろうムシ。何者だろう?
私が驚いたムシはこれで終わりですが、この空間には他にも生物が暮らしていました
-その4-で紹介します
3月18日〜24日撮影 神戸市西区押部谷