2020年12月31日木曜日

激動の1年でありました。感謝、感謝。

ムシ撮影にほとんど出かけられませんでしたが、何かと収穫のあった1年でした。



先日の朝日新聞夕刊および総合版掲載の影響もあり、お陰さまでで瞬間的に昆虫学、特殊撮影カテゴリー1位になりました。ありがとうございます!来年もどうぞ、よろしくお願いします。

コロナ禍の大変な情勢でありますが、どうぞ良いお年をお迎えください!

2020年12月30日水曜日

2020年タイトル集

2020年の投稿は100を切ってしまいました。来年は何とか上回るようにしたいものです。例年恒例のタイトル集です。

















2020年12月24日木曜日

ひとりごと

夕刊ではありますが、12月22日(火)まさかの一面に掲載していただきました。(大阪第3版)

正直な所、他に記事が無かったのかしら?と思いましたが(笑)、半日もの長い間、取材してくださった杉浦さんにはホント感謝であります。1部の版はニュースが入って差し替えられたようですが京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山のお住みの方、機会があれば、どうかご笑覧ください。
本当なら本が出版されてから虫撮影にさらに力を入れたい所なんですが、逆に撮影時間を取ることが難しくなってきています。なんとか時間を作りたいものです..



ジュズダニ科の1種

2ヶ月ぶりの更新となってしまいました。気づけば、今年もあとわずか..。虫撮りに出かける時間を全く作れずに正月を迎えてしまいそうです。
さて今回は枚数は少ないですがジュズダニの登場です。ダニの中でも独特の佇まいがあり私は特に好きですね。今回は落ち葉の下層部から見つけました。生活環境にあるゴミを身にまとっています。
今まで撮影したジュズダニ(今回を含む)は→こちら

正面から。向かって右手にあるアンテナ(胴感毛)は途中で折れています

拡大。

ゴミをバラして正体を確認したいのですが、小さくて困難です

12月15日撮影


2020年10月22日木曜日

ひとりごと

 ご無沙汰しております。日々、消化しなければならない課題が山積みで、なかなか更新できず申し訳ございません。また「美しき小さな虫たちの図鑑」の感想を多くの方々よりいただきました、この場を借りまして御礼申し上げます。

今回の出版にあたり既にご存知の方も多いと思いますが私、僧職に就いており、昨年より準備をしていました寺の本尊である秘仏、薬師三尊の27年ぶりの御開帳と26年ぶりの住職交代の儀式(晋山式)を今月10月18日に執り行いました。さらに21日に15人の僧侶による土砂加持法会が終わり、ようやく一息つける状況となりました。といっても18日から27日の10日間の本尊御開帳期間、毎日10時と14時に修験者の方々を招聘し柴灯大護摩供を厳修しており当分、ムシ撮りはできそうに有りません。

もし時間がありましたら期間中の柴灯大護摩供に遊びに来ていただけたなら嬉しいです。ついでにムシ撮りもしていって下さい。良い環境です(^^) ただし車でないと来るのが困難な山寺です。ページ最後に グーグルマップのリンクを記しておきます。

はずかしながらYAHOO!ニュースにとりあげられました


27年ぶりの御開帳、薬師瑠璃光如来。室町時代の作


ヒト科(Hominidae)ヒト属 (Homo)Hara Yusei♂ 体長約180cm


柴灯大護摩供 
10月18日〜27日まで1日2座 午前10時と 午後2時より厳修 所要時間約30分
お近くの方は気軽にカメラを持って、どうぞ遊びに来て下さい。山上に駐車場あり。

兵庫県多可郡 金蔵山 金蔵寺 Googleマップ

今回は全く虫写真がなく申し訳ございませんm(_ _)m

2020年10月8日木曜日

オオチョウバエ

家の敷地内、下水溝の蓋周辺の壁を探すと割とみつかる小さな蛾のようなハエ。ムシ撮影を始めるまではハエとは全く知りませんでした。衛生害虫と嫌われる小さなムシですが佇まいは優雅で美しいと思うのは私だけでしょうか。体長約4mm弱。

 

鱗粉ではなく毛なのでチョウとは違いますね

構造色が見せる虹色の翅


黒々とした複眼

チョウバエ科 Clogmia albipunctatus

2020年9月24日木曜日

アカバネゴマフアブ

初見のアブ。まだこんな複眼を持った知らないアブがいるんだと驚きました。「美しき小さな虫たちの図鑑」P80~81に別カットを掲載しています。締め切りを過ぎてから先日のホンドニジゴミムシダマシ同様、無理を言って入れていただいた1種であります。

6月〜7月半ばあたりは、よく見かけましたが暑さが本格的になると姿を消していきました。来年にはオスにお目にかかりたいものです。


ネットで検索してもあまりヒットせず原色昆虫大図鑑で確認しました

2020年9月23日水曜日

ホンドニジゴミムシダマシ

なかなか更新できな日が続いております..。

今回は「美しき小さな虫たちの図鑑」の裏話をひとつ。

P62の過去にブログで何度も登場している美麗種「ホンドニジゴミムシダマシ」ですが恐ろしく綺麗なのに見開きではなく1ページ扱いになっています。それはなぜか..


それは締め切り日を過ぎてから撮影し、ほぼ完成していたページレイアウトにねじ込んだからです。他にも締め切り前後にドタバタあり編集者の神谷部長は大変だったと思います。
あと私の中ではニジゴミムシダマシでしたが、再校の段階であらためてチェックすると現在、和名には”ホンド”がつくようになったことを知り、文字数が増えレイアウトが崩れると焦ったのを覚えています。



2020年9月14日月曜日

アミメクサカゲロウ複眼

 アミメクサカゲロウ(2018年撮影)の目ん玉を(画像上で)くり抜いてみた。同じ複眼を撮影しても照明の加減で色目が変わる。どちらも強烈に美しい。


2018年12月29日撮影

2020年9月9日水曜日

「美しき小さな虫たちの図鑑」販売開始しました。

 9月9日(水)本日より販売開始しました。まずは当ブログ開設から何かと、ご教示やアドバイス、ご感想を下さった方々に厚く御礼申し上げます。おかげさまで小さな虫の”むきだしの美”その一片を本という形で紹介できたと思います。

未来屋書店 北戸田店の売り場にて。
お近くのお住いの方は是非ともお立ち寄りください。私も行きたいなぁ。
素晴らしい昆虫本に囲まれて恐縮至極。

一部の店舗では缶バッチ、ハエ顔クリアファイルを特典として用意しています。

北戸田店では2点用意されているとのことです。

購入特典は書店全店ではありませんのご注意ください。



度重なる宣伝お許しください。

2020年9月7日月曜日

アカスジキンカメムシ 5齢幼虫

大阪に用事があり帰る道中に時間があったので箕面公園昆虫館に寄ることに。昆虫館を楽しんだ後、少し館の周りを散策。多くの研究者が立ち寄ったこの場所。本当に良い環境でした。
所変わればムシも変わるということで、ようやくメジャーなカメムシ、アカスジキンカメムシに出会うことができました。ブログ初登場であります。だだし成虫ではなく終齢幼虫。それでも一見、黒色に見える体色の、その実、きらびやかなラスベガス夜のネオンばりの輝きに悶絶しました。
 
駐車場から結構歩くので、お手軽なNikon1V3を連れて撮影。


このまま越冬でしょうか。昆虫館となりの公園のベンチの上にて

指にのせてみましたが大人しくしています


体長約13mm.キンカメムシ亜科 Poecilocoris lewisi

素晴らしい自然環境にある素敵な昆虫館でした。

9月5日撮影 箕面公園

2020年9月5日土曜日

ハエヤドリクロバチ(Diapriidae)の1種

多分、冬場にヤツデの葉裏で見つけたと思うのですが、うっかり記録をするのを忘れていつ採集したのか忘れてしまったハエヤドリクロバチ。随分と日数が経ってからの撮影となりました。

ハエの幼虫に寄生する。生態はあまり分かっていないようです。


コブ状に発達した腿節、脛節は生活の中でどう生かされるのでしょうか

体長約1mm. 密に生えた毛と滑らかなクチクラ。
土壌で有効なデザインなのでしょうか



見本が来ました。

「深淵なる虫のデザインの世界。同じ地球という惑星に棲む身近な小さな虫たちの“美”と、ミクロの世界に宿る“宇宙”を少しでも感じてもらえれば紹介者としてうれしい限りです」(本文より) 

9月7日から配本される「美しき小さな虫たちの図鑑」の製本(見本)が9月2日、印刷所からハイブリッドUV印刷の甘いインクと共に届けられました。初校、再校のものより、さらに発色が良くなっていました。黒の表現が素晴らしいです。またAmazonでの紹介ページの体裁がようやく整いました。ご笑覧いただければ幸いです。

とにかく美しい表紙の虫たち

更新が宣伝ばかりで、すみませんm(_ _)m

2020年8月28日金曜日

「美しき小さな虫たちの図鑑」PV

遊び半分、宣伝半分でPVを作成しました。ノリの良い楽しい作品に仕上がっていると思います。どうぞ音を消さずにBGMつきでご視聴ください。

YouTubeに動画を投稿するのは6年ぶり

2020年8月21日金曜日

印刷はじまる。9月7日配本決定。

本日、『美しき小さな虫たちの図鑑』編集人立ち会いのもと凸版印刷にて印刷を開始しました。私もその場に居たかったのですがコロナ禍もあり、すべてお任せいたしました。
製本を楽しみにされている方は掲載写真を閲覧しない方が良いかも知れません。(^^;;

ひとりごと

販売はまだですが、校了が済み私の手を離れました。1冊の本をつくりあげていく過程は非常に楽しく勉強にもなりました。ただ楽しく作業できたのは、山と溪谷社いきもの部、神谷部長さんのサポートがあってのことと深く感謝しております。出版のお話は、過去にも、いくつかありましたが”昆虫”関連はなかなか発行部数が伸びないようで、企画の段階でボツになりました。
2016年「趣味からはじめる昆虫学」熊澤辰徳 (編)では2つのコラムを担当させてもらいました。今回その時に感じた”責任感”の何倍もの重みを正直、感じています。楽しみの裏側の苦しみといった所でしょうか。自著の宣伝はどちらかといえば苦手であります。でも無名の私に声をかけて企画を通して下さった神谷部長と製本にあたり協力していただいた多くの方々を思うと宣伝せずにはいられません。そして、あまり昆虫に興味のない方に身近にいる小さな虫たちの驚くべきデザインを知っていただき、世界観をさらに豊かにして欲しいと願っています。
宣伝を不快に思われる方もおられますが、お許しください。ひとりごとでした。
以下、写真あり。

カバー裏面は全面、複眼となっています

モニタ上で構成される色成分RGBと印刷で使われるCMYKでは色の表現において少なからず誤差が生じます。その調整いかんで印刷時の印象か変わってきます。
今回のように1枚で複数ページ印刷する場合、1ページごとに調整ができません。
ある特定の色の鮮度を強調した際に、別の色の再現性が弱くなる場合があります。
その駆け引きが現場で求められるようで上のページでは緑を優先したとご報告いただきました。(青い矢印は印刷方向です)

ハイブリッドUV印刷という紫外線を当て速乾させる技術で時間を置かずに高品位の両面印刷が可能のようです。家のインクジェットとは違いますね(^^ インク代は高いようです。

半分の80ページが完了。こうしてみるとムシたちの色目は素敵ですね

2020年8月19日水曜日

『美しき小さな虫たちの図鑑』・コラム

宣伝失礼いたします。

8月14日に再校が完了しました。残りの作業として念校が終われば印刷にかかる予定です。

今回3本のコラムを担当していただいた先生をご紹介いたします。(コラム掲載順)

  • 『光り輝く虫の色の仕組み』吉岡伸也先生(東京理科大学教授)
  • 『なぜ虫の目は美しいのか?』針山孝彦先生(浜松医科大学教授)
  • 『圧倒的な種数と多様性を持つ「寄生蜂」』渡辺恭平先生(神奈川県立生命の星・地球博物館学芸員)

魅力的なタイトルでしょ?内容も、なるほど!納得!で3人の先生方には感謝しております。興味がおありでしたら是非とも手に取っていただきたく存じます。

美しき小さな虫たちの図鑑」9月9日発売(予定)税込1760円です。どうぞよろしくお願いします。


ウメエダシャク幼虫

美しき小さな虫たちの図鑑」(山と渓谷社)に採用されなかったウメエダシャク幼虫であります。撮影は5月初旬で庭のユスラウメに大発生しておりました。撮影したことをうっかり忘れており、時期外れですが掲載します。

頭部の一文字の白い斑紋には何か意味があるはず..

 

鮮やかなオレンジ色


ビニールぽい質感。2014年にも同じコメント(^^;;


5月4日撮影 自宅庭