鱗のないイシノミがいた。何だろう?調べてみるとイシノミ目 ( Archaeognatha )の下位分類の1つ メイネルテラ科( Meinertellidae )に辿り着いた。1910年、ドイツより報告されたものの日本からの報告はない模様。ひょっとして新種??
ちなみに鱗のあるイシノミ→こちら
体長約2.7mm 落ち葉の上にあった板をめくると居た
鱗は無く少し毛が生えている程度
脚は6脚
触角
そして触角によく似た尻尾
5月27日撮影 高野町
5月27日撮影 高野町
こんにちは。ブログのタイトルを一読して大変驚愕しつつもお写真を拝見したのですが、まず、このような小さなイシノミの鮮明な生態写真に感激いたしました。
返信削除さて、疑惑のイシノミは幼虫(1齢か2齢)のようにみえます。というのも、最近、偶然にも孵化したばかりのイシノミ科の幼虫を観察したのですが、その姿がお写真のイシノミと瓜二つで、体長数ミリ程度、体表が鱗粉で覆われておらず、尾毛もとても短かかったのです(体表が鱗粉で覆われるのは3齢以降です)。
鱗粉がない若齢幼虫ですと、科の識別は困難と思われます。もちろん、これだけではメイネルテラである可能性は否定でませんが、やはり、このイシノミを観察された付近で成虫を観察してみなければはっきりしたことはわからないと思います。現時点でメイネルテラは日本から報告がないので、このイシノミは、イシノミ科と理解する方が無難と思われます。