2016年12月30日金曜日

五倍子

毛のないネズミがモズの”はやにえ”になっているように見える虫こぶの抜け殻。下の写真は11月23日の状態。ヌルデの木にぶら下がっているのに気付いたのは9月21日、それから定期的に観察していたのですが有翅成虫の発生時期を見逃してしまいました。

一般的に害虫としてアブラムシは嫌われていますがヌルデシロアブラムシの仕業による、この虫えいはタンニンを多く含み生薬や染料(お歯黒に使っていたり)に使われ役立っているようです。

11月23日撮影 ところどころにアブラムシの脱出口ありました

9月21日撮影 常に身を危険にさらしているアブラムシにとって虫瘤は完璧な防御策と思う

 興味本位で割っちゃう輩がいますが..

白いWAXと脱皮殻とヌルデシロアブラムシ 体長約0.6〜1mmの個体達

虫えいの中で暮らすため眼は小さく外敵を蹴り上げる必要もないため脚も短く角状管も無し

最後に観察した10月13日。密度が濃くなっています

これだけの数が甘露を出すとゴールの中で溺れるでしょうが
少しのWAXを排出するだけで済む体質なのでしょうね

下の個体、翅芽がみえる。そして複眼らしきものは

埋没?無くて眼瘤が3点あるのみ

残念ながら観察はココまでであります
押部谷



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