2011年9月16日金曜日

クサカゲロウ幼虫 再び

以前、庭で見つけたクサカゲロウの幼虫は残念ながら生き残る事は出来なかった。
我が家で一番、アブラムシが多い場所はビオトーブのミニパピルスとホテイアオイ。
そのミニパピルスに多くのクサカゲロウの卵を見つけた。それから10日。
睡蓮鉢という、ある意味、閉ざされた空間の水面から延びた水草の茎や葉上を
小さな幼虫がちょこまかと動いている。彼らが背負うものは、アブラムシの抜け殻と
餌食となったアブラムシ、そして水面に落ちなかったメダカの餌だ。
クサカゲロウの卵が来るまでは静かだったミニパピルスも、今や多数のクモやアリ、
ハチまでも到来し、ちょっとした賑わいを見せている。今回もクサカゲロウが
生き残るのは大変そうだ。


2011年9月20日追記:大変、興味深いコメントをezo-aphidさんより頂きました。
しかしブログの不具合により表示されなかった為、ここに載せることにしました。
ezo-aphidさん、ありがとうございます!


ezo-aphidさんコメント
2枚目の写真で、アブラムシの角状管(お尻の2本ツノ)から出ているオレンジ色の
粘液は、対天敵用の武器で、固化しやすくハチ類は触角などにつくと嫌がります。
一匹が襲われると、これに含まれる警戒フェロモンが揮発して、周囲の成虫などは
危険信号と感知して分散してゆきます。
大きな玉はクサカゲロウにも付着してますね(かなり長時間抵抗したのでしょうね)。
3枚目の「黒いアブラムシ」は、コバチ類が寄生していて、内部にはマユを作って蛹に
なっています。皮膚は硬化してるので、牙をさし込むのにもかなり違和感があるだろう
と思います。待ってるとそのうち成虫が羽化してきます。
このアブラムシの種が何なのかよく判りません。2枚目では、Schizaphisの成虫のように
見えますが、体液を吸われてお腹が少し縮んでいる様にも思えます。
勝手ながら、成虫の自然体をお見せ頂けるとあり難いのですが・・・・
(成虫は、このサイズで、尾片[尾端の突起]が指状で、先に白いワックスがついてます)。


ついでに・・・、8月19日のハナアブ風幼虫は、アブラムシを捕食するショクガタマバエ
だと思います(検索してお確かめください)。とすると、これくらいのサイズが終齢幼虫
です。どんな風に蛹になるのかは知りませんが。




ミニパピルスの根元。ここには地面はなく羽の無い彼らにとっては閉ざされた世界。

しかし餌に困る事は無さそうだ。まだ小さいためアブラムシの体液を吸うのにも苦労していた。

多分この黒いアブラムシは死んでいるのだろう。何度も向きを変え奮闘していたが最後は諦めていた。

ウォーターマッシュルームの葉裏。ほぼ100%アブラムシを背負っている、凄まじい容姿。

1 件のコメント:

  1. こんばんわ。せっかくの画像ですので、若干の説明を・・・・。
     2枚目の写真で、アブラムシの角状管(お尻の2本ツノ)から出ているオレンジ色の粘液は、対天敵用の武器で、固化しやすくハチ類は触角などにつくと嫌がります。一匹が襲われると、これに含まれる警戒フェロモンが揮発して、周囲の成虫などは危険信号と感知して分散してゆきます。大きな玉はクサカゲロウにも付着してますね(かなり長時間抵抗したのでしょうね)。
     3枚目の「黒いアブラムシ」は、コバチ類が寄生していて、内部にはマユを作って蛹になっています。皮膚は硬化してるので、牙をさし込むのにもかなり違和感があるだろうと思います。待ってるとそのうち成虫が羽化してきます。
     このアブラムシの種が何なのかよく判りません。2枚目では、Schizaphisの成虫のように見えますが、体液を吸われてお腹が少し縮んでいる様にも思えます。勝手ながら、成虫の自然体をお見せ頂けるとあり難いのですが・・・・(成虫は、このサイズで、尾片[尾端の突起]が指状で、先に白いワックスがついてます)。

    ついでに・・・、8月19日のハナアブ風幼虫は、アブラムシを捕食するショクガタマバエだと思います(検索してお確かめください)。とすると、これくらいのサイズが終齢幼虫です。どんな風に蛹になるのかは知りませんが。

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