2016年12月31日土曜日

ムシをデザインしたのはダレで賞! 2016

昨年はすっぽかした「ムシをデザインしたのはダレで賞!」復活です。内容は薄っぺらいので軽く流してやってください(^^;;

2014年度】【2013年度】【2012年度】【2011年度


その1:「知らないと危険で賞!」

スズメバチやアシナガバチは知っててもアオバアリガタハネカクシは知らない人が多い
有毒物質ペデリンによる炎症は結構ひどくなります

その2:「かなり執拗で賞!」

バチバチ音をたてながらキイロスズメバチを殺戮するオオスズメバチ
相手をバラバラにするまで止めませんでした
iPhone6sにて

その3:「なんとか写せたで賞!」

2014年度「もどかしいで賞!その2」のフシダニ。なんとか今回は写せました
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その4:「生まれ変わりたくないで賞!」

まわりにいるコナダニもそうだが到底ムシに見えないカイガラムシには生まれ変わりたくないな〜

その5:「かなりホラーで賞!」

頭部に着けられたヤドリバエの卵。孵化すれば体皮を食い破り侵入してくる.. こわ〜
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その6:「かなりもどかしいで賞!」

写したくても写せないレンズの上のニセマイコガ

その7:「ちょっと強引で賞!」

まるまったダンゴムシを写そうとして指で押さえつけている図
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今年最後の記事となりました。それではみなさま良いお年を!



ムシをデザインしたのはダレ? 10ニュース

2014年以来の10ニュースであります。人間界は何やらキナ臭い空気が漂い暴発のトリガーがいつ引かれるか心配な情勢であります。それにくらべてムシ撮影の平和なこと。

今年も相変わらず忙しい日々がつづき自然と触れ合う時間が 短くニュースの材料も少ないのですが”マイニュース10本!いってみます。


1:趣味からはじめる昆虫学

大阪市立自然史博物館、外来研究員の熊澤様より声をかけていただきコラムを2本、担当させていただきました。来年には増刷するとの嬉しい知らせがあり、この本を機会にディープなムシの世界に訪れる方が増えることを期待します(^^ 
 amazom


2:Megarhyssa sp.

以前より探していた大型の寄生蜂、オナガバチ科 Megarhyssa sp.に今年は逢えました。ようやくであります。お仲間のブログではちょくちょく拝見しておりましたが実際、目にする感動は違います。メスの産卵時のフォルムの美しさに、ため息です。
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3:OLYMPUS OM-D E-M1

新しく機材に加わったE-M1。最近markIIが出たようですが、これぐらいの大きさが取り回しが良くて長時間、散策するには便利です。
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4:世界最小!?蜂の巣

長らく謎だった小さな蜂の巣。正体は「タテハサムライコマユバチ」と、うすのきさんより教わりました。その後、羽化間際の巣を採集、深度合成しました。親バチではなく幼虫自ら繭を紡ぎ巣を形成するのは驚きです。
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5:ニホンアカザトウムシ

近所には居ないと思い込んでいたニホンアカザトウムシ。まさかの発見も、この日以来2度と逢うことはありませんでした。
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6:ヌカカ科 ?Forcipomyia sp.

体積した落ち葉の中から現れた頭部と尻にわたを着けた奇妙な幼虫。何者か探してみると写真のとても美しい海外のサイトに。いろんな形のヌカカの幼虫がいるもんだと感心しました。下の写真は羽化した個体(記事無し)
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7:シリアゲコバチ産卵

こちらの寄生蜂の産卵も是非とも見たかったもの。その背中に背負った産卵管を樹皮に突き刺す様は何度見ても面白い。
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8:コガネムシ

普通種だけれども、その美しさたるや。記事はこちら



9:オニボウフラ

存在は知りつつも余りレンズを向けなかった被写体。実際に撮影してみると大変ユニークな造形で先入観でスルーしていたことに反省しました。
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10:8,000円也

最後は、とうとう吸い付かれてしまったチマダニであります。ムシ撮影のため獣道や草むらに侵入して脱出する際、ダニが付着しているかどうか注意するのですがこの時は油断してしまいました。タイトルは除去にかかった手術代と抗生物質のおよその代金であります(^^;;
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今年は収穫があまり無かったな〜と思っても振り返ってみれば印象に残る出来事は色々とありました。ムシの世界は広く奥が深いと感じます。来年も呑気にムシ撮りが出来る平和な1年でありますように。

〜不定期な更新でしたが、この1年お付き合いくださりありがとうございました!〜



2016年12月30日金曜日

ムシをデザインしたのはダレ? タイトル集

年末おなじみ?のタイトル集。昨年は9月より休止した分、2015年度分も合わせて掲載します。2016年度、途中よりより少し趣向を変えましたが、どうもイマイチな感じであります(^^;;
 過去のタイトル集→2012〜2014

 2015

深みのある輝き、クサカゲロウの複眼 (この写真の記事無し)

触覚で綱引き アミメアリ(この写真の記事無し)

ムツテンチャタテ(この写真の記事無し)
   

2016








シャクガ科の1種(記事無し)


アミメアリ(この写真の記事無し)





五倍子

毛のないネズミがモズの”はやにえ”になっているように見える虫こぶの抜け殻。下の写真は11月23日の状態。ヌルデの木にぶら下がっているのに気付いたのは9月21日、それから定期的に観察していたのですが有翅成虫の発生時期を見逃してしまいました。

一般的に害虫としてアブラムシは嫌われていますがヌルデシロアブラムシの仕業による、この虫えいはタンニンを多く含み生薬や染料(お歯黒に使っていたり)に使われ役立っているようです。

11月23日撮影 ところどころにアブラムシの脱出口ありました

9月21日撮影 常に身を危険にさらしているアブラムシにとって虫瘤は完璧な防御策と思う

 興味本位で割っちゃう輩がいますが..

白いWAXと脱皮殻とヌルデシロアブラムシ 体長約0.6〜1mmの個体達

虫えいの中で暮らすため眼は小さく外敵を蹴り上げる必要もないため脚も短く角状管も無し

最後に観察した10月13日。密度が濃くなっています

これだけの数が甘露を出すとゴールの中で溺れるでしょうが
少しのWAXを排出するだけで済む体質なのでしょうね

下の個体、翅芽がみえる。そして複眼らしきものは

埋没?無くて眼瘤が3点あるのみ

残念ながら観察はココまでであります
押部谷



アブラススキヒゲナガアブラムシ

ようやく更新の時間が出来たと思ったらもう12月30 日。今月はちょっと忙しすぎました。

長らく土壌生物が続いていましたが地面を離れ地上1メートルほどの高さに垂れているススキの穂についているアブラムシの登場です。調べてみるとアブラススキヒゲナガアブラムシのよう。ハンマーさん、自然光の素敵なそらさんの記事に行き着きました。

見え難いですが、ところどころに赤いツブツブ。穂にあつまるアブラムシ

茎にあつまるススキアブラムシとは違います。写真の有翅幼虫で体長約2mm

出産中のもの。母虫、体長約3mm 小虫1mm

卵殻(艶ある部位)が半分ほど剥けている

こちら別個体

こちらは脱皮中

脱皮して翅が伸びきって余り時間が経過していないであろう有翅成虫

その口吻。口針が透けて見えている

こちらは脱皮して翅が固まった成虫

おなじススキの葉上で落ちた甘露を舐めるアブラバチ
今回のアブラムシに対する寄生、およびマミーは観察できず
12月1日撮影 増位山