2011年11月30日水曜日

アオヒメヒゲナガアブラムシ

ヨモギに点々とアブラムシがついている。真っ赤な眼、頭部はターコイズカラー
体はマスカットグリーンとマゼンタの色合い。触角や脚は黒くきめている。
なかなか色合いが奇麗なアブラムシと思うが蝶やトンボ、カブトムシといった
人気グループには決して入れないんだろうなぁ。

12月1日追記:有翅虫の写真1枚追加しました。

11月30日追記:ezo-aphidさんよりアオヒメヒゲナガアブラムシではないか?と
コメント頂きました。観察中もアリが全く居ないのを不思議に思っていましたので
ヨモギヒメヒゲナガアブラムシよりこちらの方が合っていると思い
タイトル変更しました。

赤い眼が非常に効いている。カラーコーディネートはバッチリ!?

成虫は蝋物質の影響か白い。アブラムシ科 Macrosiphoniella yomogifoliae

有翅虫もいい感じの色合いですね。(2011年12月1日撮影)

脱皮したてはマットなカラーでは無いようです。

ツヤホソバエ科 Sepsidae Dicranosepsis unipilosa (Duda)

行きつけの公園で最近、見かけるようになったハエ。脚はスラっと長く
グレープフルーツの粒のような平均棍をリズミカルに上下させながら活動している。
う〜ん、なかなか格好良い、ハエにしておくのが惜しいハエだ。


複眼の、正に目が細かく、撮影に気付くとすぐに飛んで行ってしまうので
歩留りが悪く、難易度の高いハエであったが、良いデザインと動き。気に入った。


12月1日追記:ezo-aphidさんの計らいで岩佐先生に見て頂き種名が判別できましたので
タイトル変更しました。貴重な時間を割いて頂き有り難うございました。


体長約3.6mm。ヤツデの葉の上で様々なポーズをする。

横から見ると複眼が大きく上部の色目が違う。美しい肢体。

フィギュアスケートの選手のよう。舞っているわけではありませんが。ポーズが絵になってます。

やはり、あなたはハエなのね。ヤツデの花の蜜を舐める。

2011年11月29日火曜日

雪虫 ヒイラギハマキワタムシ?

この時期ふわふわと良く飛んでいる。雪虫といっても通称で
蝋物質を綿毛のように身にまとったアブラムシの有翅虫のことで
何種類か居るそうです。飛んでいると、ついつい手で掴んでみたくなりますが
熱に弱く人間の体温でも弱るらしいです。


12月1日追記:タイトル変更ししました。詳しくはコメント見て下さい。


11月30日追記:ezo-aphidさんよりオオワタムシ属Prociphilus あたりだろうと教えて
頂きました。また複眼の横にあるのは眼瘤という複眼が退化したものらしいです。

Hepotaさんのブログ長坂蛾庭で詳しく知る事が出来ました。


体長は翅を含んで6.5mm。(腹部が見えないため)アブラムシ科 Prociphilus osmanthae?

カメムシ目の連中は蝋物質を巧みに利用している気がします。

名称は分かりませんがアブラムシの複眼後部にある凸部分、チャームポイントと思う。
ezo-aphidさんより眼瘤という複眼が退化したものと教えて頂きました。


黄色く囲った部分が有翅虫だけにみられる単眼。
白い部分が眼瘤という部位で「3個眼」triommatidiaと云うそうです。
赤く囲まれた部分から蝋物質が出るそうです。
詳しくはezo-aphidさんのコメントを見て下さい。

チャトゲコナジラミ幼虫

ツバキ科ヒサカキの葉裏に黒い何だか嫌なツブツブが。コナジラミの幼虫だ。
アブラムシと同じで肛門から余分な糖分を甘露として排出する様だが、小さな
トゲにまで甘露が付着している。トゲからも出ているのだろうか。

すす病の原因はこの手のムシが出す甘露だと今さながら知りました。
成虫も探しましたが見つける事が出来ませんでした。他のコナジラミの
成虫はよく飛んでいるのに。後に撮った成虫はこちら→2011.5/11

最近、確認された新種のようでミカントゲコナジラミとは別種である等、京都府立大学
生命環境学部のサイトで紹介されていました。
追記:そよ風さんより幼虫が重なっているように見えるのは、やはり脱皮殻であるとコメント頂きました。
ありがとうございます!


黄色いのは卵殻。それにしても不思議なデザイン。地球外生命体な感じ。
コナジラミ科 Aleurocanthus camelliae Kanmiya & Kasai

幼虫の上にあるクシャっとしたものは脱皮殻らしい。

しかし左手の幼虫には、どう見ても若齢の幼虫が2段重ねで乗っているように見える。面白い。
やはり脱皮殻のようです

2011年11月28日月曜日

ブユ科の1種 ♀

シャリンバイの葉に複眼の赤い小さく奇妙な動きをするハエがいた。
前脚を横一杯に広げ葉を叩きながら動いている。畳やふとんを叩くように。
これは逃すまい!と思ったものの葉の位置がとても撮影しにくい場所で
ガサガサしているうちに飛んで行ってしまった。残念。

他を回り再び同じ場所に戻ると、居ました居ました。おや、眼の色が違う。
♂♀の違いだろうか。同じく前脚を広げ葉を叩きながら動いている。
その動作は非常に目立つ。また目立つような脚の配色だ。求愛のダンスだろうか?

特徴のある部位があるにもかかわらず、さっぱり名前の糸口が掴めないハエでありました。
ボケボケの動画UPしました。雰囲気は伝わると思います。

11月28日追記:ezo-aphidさんよりブユ科の雌であると教えて頂いたのでタイトル変更
しました。吸血する、蜜を食す等、日本では70種ほど居るそうです。

体長約3.6mm。前脚を横に広げながら葉を叩くような動作をしている。

白黒の配色が動きに伴い非常に目立ちます。常に動いているため正面顔が撮れませんでした。

翅脈をみても分かる人ではありません(^^;;

一通り葉の表面を回った為か撮影に気付いた為か葉裏へ隠れてしまい。撮影はここまで。


--------------------動画--------------------



シマバエ科 Luzonomyza属の1種

庭のトックリキワタの枝に小さなムシがとまっている。色目からヨコバイかな?
と思ってレンズを通すと見た事の無いハエだ。体長は約4mmほど。
どこからか飛んで来たのだろう。先ずは撮りやすい方向から、次に...。あっ!
よくある事ですが、横からしか撮れませんでした。

12月1日追記:Acleris さんより種名を教えていた頂きタイトル変更しました。
また本日、別場所で撮った同種と思われる写真も1枚、掲載しておきます。
詳細はアーチャンさんのブログ成城の動植物に載っています。

いつも見るハエとは頭部のデザインが違う。
シマバエ科 Luzonomyza sp.

2枚しか撮れなかったが幸いにも1枚ピントが合っていた。(2011年12月1日撮影)

2011年11月27日日曜日

デーニッツハエトリ

ベルリン出身の医師が日本に滞在中、採取し、その名前をつけられたクモ。

葉の上から下の葉にいるアブラムシの様子を伺っていたかと思った瞬間、
彼は既に下の葉に移動し、アブラムシを捕まえていた。速い。そして正確。
どのムシもお食事中は撮りやすくて助かります。

情けない事に風邪を引いてしまった。関節が痛むので重くなるかもしれません。

動体視力がとても良い奇麗な眼。

動くものには常に反応してくれます。面白い。

色目はネコハエトリに良く似ていますね。 ハエトリグモ科 Plexippoides doenitzi


2011年11月26日土曜日

ヒナカマキリ ♀

樹液が出ているクヌギの木を見つけた。甘酸っぱい匂い。
さすがにカブトやクワガタは居ない。赤い目のコバエが何匹かとまっている。
それらを写そうと、しゃがみ込んだら樹皮に何か居る。カマキリだ、小さい...
ひょっとしてヒナカマキリ!

写真でしか見た事のない日本最小のカマキリ。いるところには居るんですね。
樹液にあつまるムシを待っているのかコバエが集っているのをじっと見ている。
日本最臆病!?のヒメカマキリとは違い撮影中もあまりバタバタせず撮りやすかった。
また、いつかお会いしたいものです。

体長約15mm。初見はやはり嬉しいものです。カマキリ科 Amanthis nawai

落ち葉や樹皮にいても見つけにくい配色です。

とりあえず複眼。分かりにくいが単眼も3つ確認出来る。

落ち葉のような退化したかわいい翅。

発見されるのはほとんど♀のようです。11月14日撮影。

2011年11月25日金曜日

チャタテムシ幼虫とヒラタアブ卵殻

シャリンバイの葉裏に黄色いチャタテムシが2匹。そのうち1匹の
前に何やら謎の物体、約0.4mm。何者かの卵か蛹か?面白い形。

11月26日追記:ezo-aphidさんよりヒラタアブの卵殻に見えるとのコメントを頂きました。
何らかの原因があって、このような歪な形になったのでしょうか。


どこかで見たような記憶があるのですが思い出せません。

2011年11月24日木曜日

ウスイロアシブトケバエ ♀

昨日は風がとても強かった。しかしピンセットを持ってナシミドリオオアブラムシ
をひっくり返しに(^^;;行った。目の前に海が広がる公園。猛烈な風も手伝って
草木は大きく揺れ結局、写真に収めた葉は見つからずじまい。

ただでは帰れぬ。大きく揺れる木々を手に取り、ムシ探し。この前はブンブン
いろんなムシが飛んでいたが、さすがに今日は誰も飛んでいないし、人も居ない。

シャリンバイの葉にガッチリとまっているムシがいた。アブ?いや顔がとても
小さい、オドリバエの仲間だろうか?しかし大きい10mmもある。触覚の形状と
複眼がハエではない。調べてみるハエという名前がついているものの
蚊の仲間であるケバエ科ウスイロアシブトケバエの♀であった。今頃が発生時期らしい。
♂は頭部のデザインが全くといっていいほど♀とは違うようで、体の割には
とても頭部の小さい♀に出会ってほんと良かったと思う。

甲虫のようながっしりとした脚。ケバエ科 Bibio flavihalter

ハエの複眼のように美しくない。

撮影に気付き葉から幹へと歩いて行く。頭を枝の中に突っ込み必死で追いかけた。
体の割にとても小さな頭部。じっと見ているとこのデザインもありと思えてくる。

2011年11月23日水曜日

センダングサケブカミバエ

のじぎくの花に寒さに負けずムシが集まっている。ツマグロキンバエ
キゴシハナアブばかりだ。恨めしく眺めていると翅に模様のついたハエが1匹。
逃げるなよ〜。と何枚か写真を撮ったものの、複眼まで押さえる事ができなかった。
ん〜無念。




のじぎくは、まだまだ元気そうでした。ミバエ科 Paroxyna bidentis

複眼コレクターとしては是非とも欲しかったなぁ。顔のアップ。

なかなかシックな色合いのハエ。翅の水玉模様、良いですね。

次に会った時は複眼から攻めて行きたいです。

ナシミドリオオアブラムシ もう1度

今日、シャリンバイの葉裏に昨日の記事のリベンジではないが
ナシミドリオオアブラムシを撮った。

ベルトコンベヤで流れ作業しているかのように規則正しく並んで葉の主脈に
口針を突き刺している。顔の赤いタイプの肩がどれも張っており、こちらが
有翅虫に成るのだろうか。

大きなムシたちが姿を消す時期、必然的に彼らを撮る機会が増えそうだ。

そらさんのブログの11月7日の記事とezo-aphidさんのコメントが参考になります。
また、おちゃたてむしさんのブログ10月31日の記事で産卵の写真が掲載されています。

アブラムシも様々な形。色があり面白い。薄黄緑に緑の斑、保護色なんですね。
甘露を後ろ足で跳ね飛ばすのを何度も見たが写真に撮るのは困難だ。

同じ場所に2匹の有翅虫。これが親でしょうか。

もう1匹のほう。♂かどうか確認しようと思いましたがピンセット持ってなかったので断念。


キイロテントウ

昨日22日は朝方3℃まで気温が下がった。庭のムシ達は固まっている。

いつもの公園に行く。
12月上旬の寒さにも負けずテントウムシが葉裏で何やら食べている。
このキイロテントウはアブラムシではなくウドンコ病菌などの菌類を
食べるらしい。人にとってはありがたいムシだ。

色目といい形といい、とても可愛いムシだが、背景となる葉裏がとても汚い(^^;;
何なんだろう?この黄色やオレンジ、黒色の大小のツブツブは。小さい黄色い粒が
段々と濃くなり黒色と変化し菌糸のようなものを延ばし、と勝手に想像してみる。
調べてみると、うどん粉病の原因である子嚢核らしい。冬には黒く硬くなり春に胞子を
飛ばすらしい。ここは、ひとつキイロテントウに頑張ってもらおう!

一部、透明な部分がある、モダンなデザイン。格好良いなぁ。

餌には困らなくて良いですね。周りはグミのような子嚢核だらけ。

こちらは蛹。何かかわいい。

うどん粉病菌のパラダイスとなった植物。真ん中やや上にキイロテントウが確認出来る。

グミのような子嚢核。水気を帯びているのか小さな水玉が並んでいるのが見える。

2011年11月22日火曜日

ナシミドリオオアブラムシとアメーバー?

よく、やってしまう2つのミスを犯した。
1つ、ムシの全体を撮らなかった。
1つ、舞台と成る植物が何であるか全く意識しなかった。
この場合、ムシが何者であるか辿り着けない事がある。
いつものようにezo-aphidさん頼みになりそうなアブラムシだが
そらさんのブログの11月7日の記事で多分、同じであろうアブラムシを発見。

気になったのは左後脚に付着する青いアメーバーのようなもの。何だろ?
色は違うが他のムシに着いていたりするのを、この場所ではよく見る。

前脚に何かの糸が着き、外そうと動かしている。
もう1つのミス、背後の塊が何か把握していなかった。駄目だなぁ。

体長約3mm。(翅含まず)オオアブラムシ亜科 Nippolachnus piri

脚に着く青い透明な物体。気になる。

キクイゾウムシ亜科の1種

雨上がりの翌日だった今月12日、森の中。丸いマシュマロのような
みかん色のキノコが生えている切り株に引き寄せられる。
何だろ?タヌキノチャブクロにしては色が鮮やかだ。その株の切り口に
黒いムシがいた。体長約3.5mm。レンズを通してみるとゾウムシの風体。
フラッシュの光に驚いたリアクションをする。右の触覚は欠損しており
撮影の度に長い胴体にちょろっと出た脚を上げ下げする姿が何だか
気の毒になり早々と切り株を後にした。

tukikuiさんが切り株で今年7月2日に撮られたものと同種であろうと思います。

森の中で出会うと鮮やかな色合いにハッとさせられる。

フラッシュの反射で良くわかりませんが非常に奇麗なムシです。

普段は樹皮下で活動しているらしい。凹凸の少ない体は適していると思う。