2011年9月30日金曜日

マルボシヒラタハナバエ

庭のメランポジウムにハエがとまっていた。初見だ。
ハエやアブは1度見かけると、数日にわたって観察出来るのだが
このまるっこいハエは、数枚写真を撮って、それっきり。
どこから、やって来て、何処へ行ったのだろう。
今度はもう少し滞在期間を長くして欲しいと思わせる可愛いハエであった。

クモと小バエ、後で気付くと他にもムシがいた。良くある事です。

こちらの動きに敏感で複眼を押さえられなかった。

大きな平均棍。オレンジ色の丸い腹部、取って付けたようで面白い。



2011年9月29日木曜日

ヒゲナガカメムシ

特徴的な太い前足。ついつい目がそちらに行ってしまって。名前にも反映されていると
思いきや、調べてみるとヒゲナガカメムシ。なるほど確かに異様に長い触覚を持った
カメムシだ。
ムシを撮ってみて名前を探すのは本当に大変だが、舞台となる植物達の名前が
今まであまり興味がなかったせいもあり、さっぱり分からないのは困ったものだ。

触覚の長さには後から気付いた。豆?のようなものが並んでいるこの草も面白い。

後ろからついてくる、かわいいやつは何だろ?

別の個体。アングルが違うので触覚が短く見えるが同種と思っている。
植物の名前が分からないのは情けない事です。

2011年9月28日水曜日

クサカゲロウ 孵化

睡蓮鉢という閉ざされた空間で活動していたクサカゲロウの幼虫達。
いろいろあって(後日また)アブラムシ共々、今は居ない。
舞台となったミニパピルスに2つ、新たに卵を見つけた。
黄緑色の奇麗な卵は見つけてから1週間ほどで孵化した。
今か今かと観察していたが、あいにく孵化の瞬間には立ち会えなかった。
もうすぐ秋祭りの季節。私の住む姫路市の海岸線沿いの町では祭が
盛んで、今の時期スーパーで大量のシャコが出回り始める。塩茹でして
ザルにてんこ盛りして殻をバリバリ剥がして食べる。孵化した幼虫を見て
思わずシャコの味を連想してしまった。(^^;;

撮る位置、画角が違う、適当な配置です(^^;;右は孵化の1日前。眼がうっすらと確認出来る。

アブラムシの居ない閑散としたミニパピルス。餌である彼らは、また何処からか飛んでくるのでしょうか。

12時にはまだ孵化していなかった。確認したのは15時30分頃。惜しい。

この変わった卵の構造は外敵から身を守るためのものなんですね。スルスルと器用に降りて行った。

2011年9月27日火曜日

クダアザミウマ科/Haplothrips属

庭で何も撮るものがない時に撮るムシ。アザミウマ。
しかし小さすぎてピントが合っているかどうか分からないし
ニョロニョロよく動く。飛んで行かないだけましだが。

メランポジウムの花で活動しているアザミウマを撮ってみた。
白い個体が居たり(幼虫?)突然、交尾?を始めたりとか
見ていて面白いのだが、全身黒くピントの合わせどころ無く
場所的になかなか上手く撮れない。それが逆に面白く、しばらくは
いい被写体になりそうだ。


10月18日追記:ezo-aphidさんよりクダアザミウマ科のHaplothrips属と教えて頂きました。
タイトルもそれにともない変更しました。ありがとうございます。


バランス的に頭部がとても小さいと思う。メランポジウムの花の構造もこうしてみると面白い。

脚の先端が先細りしている!とても違和感を感じる。不思議なムシだ。

メス?がニョロニョロ動いていると突然オス?が現れ交尾?のような体制に。10秒ほどの出来事だった。

凹凸のある場所で体をクネクネさせ動き回る厄介な体長約1.2mmの被写体。


2011年9月26日月曜日

アワダチソウグンバイ 再び

初夏に庭に植えた向日葵は花をつけたものの大量のアワダチソウグンバイ
よって、生育が今ひとつだった。茎も葉も黄色っぽくなり弱っている。
それでも尚、繁殖を続け、葉が枯れ落ちたならば茎で増殖している。
困ったムシだ。
今日何気に葉裏を見ると、暗いカラーの幼虫に混じって透き通るような
白さのムシが居ている。バリバリとグンバイムシを喰らう救世主か!
と一瞬期待したが、何の事は無い、ただ単に脱皮していただけであった。はぁ。

向日葵の葉裏にて。他の中にあってこの白さは目立ちます。

”嫌い”という眼鏡で見てしまう為、感動も何もありません。

真ん中にいるのは1齢幼虫?来年は向日葵、植えないでおこう。

2011年9月25日日曜日

アオバハゴロモ

エゴノキの実に、何かムシは居ないかジロジロ眺めていたら
枝にちょん、とアオバハゴロモがとまっていた。
レンズがお嫌いな様で向けると隠れてしまう。今まで横からしか
撮った事が無かったので、用事のない左指を使いレンズに向くように
そしてピンと飛んで行かないように慎重に撮影した。

水色と黄緑色のグラデーション、やさしいパステルカラー調の配色とユニークな
造形の完成度は恐ろしく高くデザイナーに敬服してしまう。害虫とされているのが
惜しい。

絶好のお天気に恵まれました。ムシを観察出来る時期はあと少し。

幼虫から想像出来ない色彩。

青葉羽衣。学名Geisha distinctissima。芸者のように美しいから?

 
点々とある白いものは幼虫時代、身にまとっていた蝋物質と同じものでしょうか。

2011年9月24日土曜日

キボシマルウンカ

あっ、テントウムシ...では、無さそう。
柑橘果樹らしき葉にキボシマルウンカがとまっていた。
何でもテントウムシに擬態することで身を守っているそうだ。
(テントウムシはアルカロイド系の毒をもっているらしい)


愛嬌がある顔とユニークな造形、セミにしてもそうだが
ウンカやヨコバイ、ハゴロモなどのデザインはSF的な香りがして
大好きだ。


正面から見ると明らかにテントウムシと違う。その落差が面白い。

赤塚不二夫のキャラクターに居そうな顔立ち!?注射針のような触覚が素敵。

横から見るとナカナカ格好良い頭部の造形。

別の個体。しっかりした口吻が見える。角度によって雰囲気がまるで違う。

2011年9月22日木曜日

シロオビトリノフンダマシ

暑さ寒さも彼岸まで。今年は災害だらけで素直に喜べないが
ようやく涼しくなった。庭ではコオロギが弱々しく?鳴いている。

鳥の糞だまし。鳥の糞にそっくりなクモであるが、私が撮ったクモは
クロトリノフンダマシと呼ばれていたそうで近年の研究によりシロオビトリノフンダマシの
色彩異変で同種であるとされたようだ。そらさんのブログで名前通りのクモを確認出来る。

私にはこの黒い個体が、どうしても笹にのった、くずもちに見えて仕方ない。
こし餡を葛で包んで笹で巻く、涼やかな夏の定番和菓子だ。
写真を眺めていると唾液がじんわりと出て来るが、どくろにも見える模様が
食べられません!と我に返ることを促してくれる。

糞になりきっているのか撮影中も身動き1つ無し。

横から見ると木魚にも見えなくない。

脚を畳んで糞に徹しているのか。愛嬌のある顔。

糞の濡れた質感そのものだと思うが、あんこを包む葛にも見える。

2011年9月21日水曜日

ハネカクシの1種

台風15号の影響で、まだ風が強い夕刻、ビオトーブのホテイアオイに
コントラストの強いムシが飛んで来た。しきりに尻を持ち上げチョコマかと
走りまわる。レンズを向けるがピントが合わない、収納されている羽を広げ
飛ぶ、追いかける、小走りの後、また羽を広げて飛ぶ。ここで見失った。
合計11枚の撮影。納得いく写真は撮れなかった。
羽を広げる、そして収納、その巧みさが間近で見られただけ良しとしよう。

パッと見、アオバアリガタハネカクシと思ったが尻の先端が黒くない。

ッと飛び、庭の園芸用品を納める木製の棚の上に。横から羽がはみ出しているのか
反射して奇麗な水色の三角が2つ見える。それにしても慌ただしいムシだ。

ぼやけているが、後翅がコンパクトにたたまれているのが見える。

後翅を広げる。なんて機能的なんでしょう。本当、ムシはすごい。

2011年9月20日火曜日

アブラムシ(Cyperus/Schizaphis属)

害虫アブラムシ。あまり好きな人はいないと思う。でも以外に可愛いデザインで
横から見るとウサギのよう。しかし、隙間無くギッチリいると、やはり嫌かもしれない。
睡蓮鉢、ミニパピルスの茎の根元に多く生息し、茎と葉はまばらである。
撮るムシがいない時にお世話になる位だが、ミニパピルスにクサカゲロウの幼虫が
現れてから、またezo-aphidさんよりアブラムシの情報を得てから自分の中では
今が旬のムシである。しかし、16日にブログに載せたクサカゲロウ幼虫は今や
3倍ほどの大きさとなり、昨日、ついにアブラムシのメッカであるミニパピルスの
根元を3匹ほどで陥落させてしまった。羽のついた個体も現れ、見納めかもしれない。
ということで少し今回は写真の枚数を増やしてみた。

最後の2枚は、ムシのギッチリが嫌いな人は閲覧注意。


2011年9月21日追記:ezo-aphidさんよりコメントを頂きました。しかし相変わらず
ブログに反映されなかったようなので、ここに記載します。またタイトルもそれに
伴いCyperus属/Schizaphisを付け加えました。詳細なコメント毎度ありがとうございます。


ezo-aphidさんコメント

お手数をおかけしました、有難うございます。Cyperus属のSchizaphisは初めて見ます。
調べてみましたが、残念ながら種名までは判りませんでした。せっかくですから
説明を・・・。
1枚目:左上は有翅虫になる4齢幼虫(肩は翅芽といって翅が納められてる部分)
左下は成虫(?4齢幼虫かも)、他の5匹は1-3齢の幼虫。
2・3枚目:この翅脈と寄主植物から属名が判りました。有翅虫は高密度(?栄養不良)で
誘発されることもあります。これは、たぶん羽化1日後くらいなのでしょう。
5枚目:左は無翅虫になる4齢幼虫、右の黒いマミー(内部寄生により、表皮がミイラ化し
て原型を残してるのでこう呼ばれる)は成虫ですね。
6・7枚目のマミーは4齢幼虫。ということは、産卵時期は1・2齢あたり?かも。
8枚目:無翅成虫です(尾片が指状に突出して白いワックスを被ってるのが特徴)。
9枚目:どちらにも抵抗の証し(赤い玉)があります。
10枚目の上半分、11枚目の右半分:たくさんの白い脱皮殻があるので、ここらで生育して
たことが判ります。 


左上の個体には羽のようなものがある。体長1.1mmほど。

左の抜け殻に羽が収まっていた箇所がある。パピルスを見限ったのかクサカゲロウ幼虫からの逃避か。

大きな羽の内側に小さな羽が見える。そして以外に立派な口針

こちらは脱皮がほぼ完了の個体。0.6mmほど。

黒いのはコバチが寄生して内部でマユをつくって蛹になっているらしい。ezo-aphidさんに教えて頂いた。

本当だ、アブラムシの内部から出た穴が双方ともにある。出る所を押さえてみたい。

昨日の写真。下の個体も寄生されたのだろう。今日既に黒化していた。

生まれたばかり。残念ながら出産中は上手く撮れなかった。

クサカゲロウ幼虫。同じ倍率で撮り合成。
撮影条件が全く同じでないが、5日でどの個体も、かなり大きくなった。

アブラムシが最も密集している場所。
逃げ場が無く、水面に落ちたり逃げたり、とパニック状態。

これらは昨日の出来事。今日のクサカゲロウの幼虫は、すっかり居なくなったアブラムシを
探して、閉ざされた空間を徘徊していた。なんという食欲。







2011年9月19日月曜日

クロオビハナバエ♀

網戸に何やらハエがとまっている。白地に黒い帯、クロオビハナバエか。
調べてみると複眼が離れているのが♀、距離が短いのが♂らしい。
以前にも庭で見かけ撮影したが、その時は鳥糞に止まっていた。
動物の死骸や糞にあつまるようで、花の蜜を舐めているのを見た事が
無いのに納得。赤い複眼と白地に黒帯、よく目立つハエだった。

ハエとは関係ないが錯覚で網の交差している所にぼやけたグレーのドットが見える(^^;;。
目がチカチカしてすみません。

昔、食卓を飛び回っていたハエは鬱陶しかったが、マクロを通したハエの構造は好きだ。

複眼の間、単眼の下、盛り上がって陰影がついているように見えるが。真上から見ると

真っ黒になっている。角度によって色が違うのか?面白い。

2011年9月18日日曜日

ヘクソカズラグンバイ

ゴーヤの葉にムシの抜け殻らしきものがあり、撮ってみた。
妙に整った抜け殻だった。もう一枚、とレンズを向けると、そこには居ない。
移動している。抜け殻ではない、ムシだ。よく見ると憎いグンバイムシの
形ではないか。でも見た事の無い変な造形。ハムスターを入れる透明な球体の
様なものが背中に2つ、1つは大きく割れている。この形の持つ意味とは何だろう。

1996年大阪府池田市で初めて発見されたらしい。侵入虫。

偏見であるが、この触覚が好きになれない。

???本当に不思議な造形。