2016年8月22日月曜日

世界最小級のハチの巣!? タテハサムライコマユバチ

今年4月9日の記事でうすのきさんより正体を教えてくれた謎の巣。その通りにコマユバチが羽化して出てきました。その当時、仕事が忙しく撮影を後日ということで冷蔵庫にとりあえず置きました。それから月日は流れ4ヶ月、放置しておりました(^^;; もう自らの力で繭から出ることは無いので巣の片面をカミソリで削ぎ撮影。
アシナガバチ等、親バチが作る巣と違い幼虫が自ら紡いだ繭の集合体を巣と呼ぶのはどうかと思いますが、見た目だけで巣と捉えるなら世界最小級ではないかと。
過去記事→【その1】【その2】【その3

 穴の大きさは直径約0.9mm.

 円筒のあつまりとグラスファイバーのような素材で巣自体、おそろしく強固な感じ
実際手でつまんでも頑強さが感じられます

巣全体が細かい糸に覆われています。それを剥がすと出てくる繭

上の絡んだ糸を取り除くと出てくる蓋の部分。円を描きながら作ったのが分かります
  1. 巣全体をつつむ層
  2. 個々の繭
  3. ガラスのような内壁づくり
このような順番で強固な巣をつくっているのかな、と推測します。


ガラスのような層が幾重にもある構造

こちらは数頭後ろ向きでありました。左は翅、 右に見えるのはMeconium

 ステレオグラム交差法

巣づくりを見たくて春先からルリタテハ幼虫を食草周辺で探すのですが見つからず

47頭からなる巣 過去の記事をみても羽化率は100%近いと思う。強固な巣のお陰でしょうか

8月21日撮影

0 件のコメント:

コメントを投稿