仕入れが止まってからフィールドではなく写真ライブラリーからムシを探しております..
1月31日追記:ezo-aphidさんより種名を教えていただきましたのでタイトル改変しました。ありがとうございます!また名前のキンヨウに関してもコメント下さいました。コメント欄をご覧下さい。
特徴的な腹部から直ぐに種名が割り出せると思いましたが..分からず
金曜蜘蛛 Menosira ornata
金曜蜘蛛 Menosira ornata
頭胸部はツヤツヤ
脚が長く持ち合わせのレンズでは収める事が出来ませんでした
それでお蔵入になっていました
2012年12月12日撮影 姫路自然観察の森
キンヨウグモ、でどうかなぁ。
返信削除金曜グモとのことで、土用オニグモがあるなら、と命名されたものとか。
う~ん、素人には理解不能の和名です。
kumomushi.web.fc2.com/k_k/kinyougumo.htm
キンヨウグモ、でどうでしょう。
返信削除kumomushi.web.fc2.com/k_k/kinyougumo.htm
和名は「土用オニグモ」に対しての「金曜グモ」という、素人には理解困難な根拠による命名、とのこと。
ありがとうございます。
削除腹部が小さいので産卵後だったのでしょうか。それにしても土用にたいしての金曜なんて..
ええ加減な..まぁ面白いですけど(^^;;
という Wikipediaの説明をうのみにしていたら、命名者とされている千国さんの見解は違っていました。じつはホントの命名者は岸田久吉さんで、腹部背面の黄色に因んで「金用グモ」としたのだそうです。末尾にある図版で雌雄の背面模様を確認できます。 名前に関する怪しげな解説は、あちこちの生き物にみつかりますね。植物では「コクサギ」の属名Orixa なんて例も。
返信削除千国安之輔 Acta arachnol.14(1):29-40.
www.jstage.jst.go.jp/article/asjaa1936/14/1/14_1_29/_pdf
「金曜グモ」の命名者とされる千国安之輔さんの1955年の報告文によれば、岸田久吉さんが腹部背面の金色もように因んで命名した「金用グモ」が正しい根拠だそうです。www.jstage.jst.go.jp/article/asjaa1936/14/1/14_1_29/_pdf
返信削除怪しげな名前解説はあちこちの生物に見られますね。誤解されない名前のつけかただと面白くない?!
どうにも納得しがたい和名なので、追及してみました。
返信削除命名者とされる千国さんの1955年の報文「面白い日本のクモ5種」に、腹部背面の黄色もように因んで岸田久吉さんが命名した「金用グモ」、とあります。報文の末尾に雌雄の背面図がありました。
ありがとうございます!
削除金用ですか。ええ加減では無かったのですね(^^;; 反省です。
学名の命名者も非常に奇妙です。千国さんは、Menosira ornata Kishida, 1939 として丁寧に記載しているのですが、そのわずか5年後に八木沼健夫さんは保育社の大図鑑で、Menosira ornata Chikuni, 1955 としています。つまり、八木沼さんはKishida(1939)は原記載に値せず、千国(1955)を原記載と認めたことになります。この学名は現在に至るまで採用されています。
返信削除じつは、千国(1955)さんの序文に、報文は「岸田先生の校閲や同定、その他いろいろのご高配」をいただいたとあることから、千国さんの新種記載が(結果的に)妨害されたように思われます。このへんの真相は、当時のクモ類分類の事情が判らないと判りそうにありません。(・・・・・・岸田さんは大ざっぱな記載のしかただったようで、カニムシをはじめとして消えた学名も多いようです wikipedia参照)
結局のところ、キンヨウグモの原記載は「面白い日本のクモ5種」にあり、アズミグモという仮称和名ではなく、岸田さんの提案「金用グモ」を採用せざるを得なかった、というのが実態と思います。ただし、「ご用金」という言葉はあるにしても、「金用」という日本語の概念は、わたしには判りません。
こんばんは
削除千国さんと岸田さんの関係。千国さんの想いが通らなかった事情..ここまで話が広がりを見せるとは思っても見ませんでした。いつもながら流石ezoさんであります。面白いです。
「金曜」ならまだ分かりましたが(^^;; 「金用」は本当、よくわからないですね。