今年もParatelenomus saccharalisを見つけようとマルカメムシの卵塊を物色していると1頭の黒いハチ。
レンズで確認するとトビコバチ。寄主体液摂取(Host feeding )の行動中でした。帰宅して調べてみると
カメムシタマゴトビコバチ( Ooencyrtus nezarae )の線が濃いのではないかと思います。ダイズカメムシ類の
天敵であるようで、産卵誘引剤の紹介やCiniiなどにも数多くの論文があります。農業に直接関係あるムシ
にたいしては資料は多いですね。それでも絵合わせできる資料を見つけられませんでした(^^;;
産卵管を刺す、刺した部位にしばらく口をつける行動を何度か繰り返していました
トビコバチ体長約1mm、マルカメムシの卵、長さ約0.7~0.8mm.この中で生育するのは何だか窮屈そう。
左:卵に刺した産卵管。中:摂取する気まんまん?の口器 右:摂取中
産卵管を抜いてる。小盾板がつや消しに見えたり、反射して見えたり色目は角度によりかなり違います
マルで囲んだ部分、すでに体液が漏れている感じですが、ここは舐めずに自ら開けた穴から体液摂取
体液摂取が終わって今度は産卵する為の卵選び。触角によるドラミング行動を開始
Host feedingと違い産卵(と思われる)の際には卵の上で長くじっとしております
蚊の猛襲と時間切れで途中退散しましたが、このとき12分間までは、お付き合いしました
6月7日撮影 浜手緑地
こちらは5日後、べつの卵塊にて。全部で22個。偶然?
上から5枚目の写真と同じ倍率です。こちらは少し小振りで体長約0.7mm
大きさや色目は違いますが触角の数や脚の色具合は同じような気がします
この日、他の卵塊にもトビコバチの産卵を確認しました
とりあえず産卵管
クズが刈り取られる前に卵を採集しようと思います
6月12日撮影 クズの茎の上にて
0 件のコメント:
コメントを投稿