先日の記事「?カメムシタマゴトビコバチ寄主体液摂取と産卵」続編。産卵を確認した卵塊と12mmしか離れていない
所の卵塊、そして3メートルほど離れた葉裏の卵塊を持ち帰った。どれも寄生蜂に産卵されているであろう卵ばかり。
〜持ち帰ってから3日目。12mmしか離れていない場所の2つの卵塊に変化〜
残念ながら気付いた時には♂が何頭か羽化しておりシャーレーの中を歩き回っていた。しかし卵から離れよう
としない。きっと♀の羽化を待っているからだろう。♀の羽化を確認した時点でタイムアウト。仕事に出かけた。
♂ 体長約0.7mm.小さい腹部に長い触角
黒い箇所は♀が出ようと穴を開けている所
タマゴクロバチ Paratelenomus saccharalisのように蓋から出て来ないんですね
♀の匂いを嗅ぎ分けているのでしょうか、長い触角
2枚目の写真からここまで約2時間40分。ようやく頭部が出て来ました
触角に一部まだ脱皮殻が付いています
タマゴクロバチのように鋭利に卵を開けることが出来ないのは
小さくペンチの先端のような顎の形状だからでしょうか
(別種のヒラタアブトビコバチのものですが深度合成画像→こちら)
なんとか仕事に出る前に、♀が出てくれてホッとしました
今回交尾らしきポーズを撮影出来たのは、この動画の最後のコマだけです
♀の翅、どーなってんの?
あっという間に伸びました。この♀体長約0.8mm.落ちているのは脚の脱皮殻
6月20日撮影
〜しばらく不定期更新になります〜
こんばんは。
返信削除見事、産卵と羽化シーンの撮影に成功ですね。私もいつか見たいものです。
このハチは卵の蓋ではなく横っ腹に穴を開けて出てくるんですね。きれいに2列に並んだマルカメムシの卵にすべてこんな穴が開いているのを見たことがありますが、こいつが犯人だったんでしょうか。
それにしても出てきたばかりの雌の翅は謎ですね。何がどうなっているのか想像がつきません。ひょっとして蛹の殻の一部がくっついていたということはないんでしょうか。
こんばんは。
削除蓋の方がきっとトビコバチが齧って開けるには強度が高いのかタマゴクロバチとは丁度、反対に頭部があるようです。かわいそうに2頭のうちの1頭は今日の夕方までがんばっていましたが、結局出られずに死にました。あんなに頭部が出ていたのに。1mmも無いハチなのにちょっとセンチになりました。
翅の件ですが、翅であることは間違いなく、伸びる所も撮影したのですが、シャッターを切っている間に背中に張り付いている状態から伸びるまでの過程が済んでしまっていました。次の宿題、または、おちゃたてむしさんに期待します(^^