2013年9月23日月曜日

タイワンヒゲナガアブラムシ のマミー

9月16日のタイワンヒゲナガアブラムシ。台風18号の大雨にも流されず残っていたマミーを家に持ち帰った。
それから4日経ち、マミーからezo-aphidさんの推測通りツヤコバチが羽化した。ツヤコバチは夕方の更新で登場します。

アブラムシとその寄生バチ(2) アブラバチとアブラコバチ」に黒化の原因等、詳しく解説されています。


複眼の中も空洞なのが不思議な感じ
最近、ブログに写真を掲載すると画質が劣化している気がします。仕様が変わった?

大きな穴を開けている。削りかすが見える

写真上部にツヤコバチの脱皮殻
左下腹部の糊状のものはツヤコバチが寄主を葉に固着させる為に分泌したもののようです

体長約1mm
「 小型ながら触角が6節なので、3齢幼虫(5齢=成虫)だと思います。」ezo-aphidさんより

ステレオグラム / 交差法
9月20日撮影

4 件のコメント:

  1. 幼虫の細部を見ることはほとんど無いのですが、体表のシワや刺毛(の先端が丸いこと)がよく判ります。このように見られるのなら、これを永久標本としてもいいような気がします。
    小型ながら触角が6節なので、3齢幼虫(5齢=成虫)だと思います。後脛節の先半部の毛が長く強壮ということに初めて気づきましたが、これは(うしろ蹴りの)武器として若干は有効なのかもしれませんね。

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    1. こんばんは。
      アブラバチなら腹部が膨れて原型がかわりますが、大穴は開くものの構造がよく分かりますね。羽化前の撮影も考えてみます。
      よければ送りますが?いかがでしょう。後脛節の毛の目のつけどころは流石です。あるの無いのでは随分違う気がします。

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  2. 思いつきの与太話に、お申し出くださりありがとうございます。
    ほとんどの昆虫では、分類・同定は多くの形質を持つ成虫で(生殖器の形も利用しつつ)行われています。蛹で分類されるコナジラミなどは例外的でしょう。幼虫は補完的に利用される程度で、その羽化成虫を見て同定されるのが一般的と思います。アブラムシでも、幼虫では所属の見当がつくあたりまでで、同定は無理です。
    実体顕微鏡では解像度の低さが問題となるため、アブラムシ・カイガラムシなどでは透化したプレパラート標本にして生物顕微鏡を用いて形質を見ています。ムネアブラムシのような黒くて固いものは、羽化直後の柔らかいものでないと標本になりません。逆に、マミーなど不透明の硬化状態にあるアブラムシ成虫は、走査電顕か深度合成を拡大して見るしかありません。
    ということで、今回の件はthrough としてくださいませ。

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    1. おはようございます。
      プレパラート標本はHepotaさんが取り組まれているやつですね。まだまだ、あまちゃんなので上手く読み取れませんでした(^^;;

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