2014年8月20日水曜日

アカヒゲドクガ 卵 と ?ツノサキブトトビコバチ

アラカシの樹皮に産みつけられて時間が経っていない感じのアカヒゲドクガの卵。よくみるとトビコバチ。卵の上に乗っかり産卵を開始するものと期待しましたが上面は硬いのか卵の側面に回り込んで暫く動かない行動を複数の卵で行っていました。きっと産卵していると個人的には思いましたが、いずれも産卵を確証出来る写真は撮影出来ませんでした。

追記:ezo-aphidさんよりコメントを頂きツノサキブトトビコバチ Tyndarichus navae Howard, 1910 のようです。念のため"?"をつけて改題しました。ありがとうございます。

アカヒゲドクガの卵 直径約1.5mm

トビコバチ体長約1mm

トビコバチは卵に似た丸いものなら産卵を試みるようですが
この画像からは分かりませんが大図鑑の解説通り産卵管は少し突出しております

いっこうに離れる気配はなく

体を卵の側面に引っ付けている様子。場所的に回り込んで撮影出来ず
大図鑑によれば「触角は黒色だが第6繁節は若干黄褐色をおびる」とあります。また
「棍棒状部は3節からなり極めて大きく長く幅広い」一致しているように思います

単眼は正三角形に整列。マイマイガ、ハラアカマイマイの卵から羽化するようですが第2次寄生蜂のようです

7月31日撮影 姫路自然観察の森

2011年11月10日撮影 穴の大きさから別の寄生蜂が出たであろう卵
穴から顔を覗かせているのはナガコバチらしき死骸です

5 件のコメント:

  1. ツノサキブトトビコバチ Tyndarichus navae Westwood でしょうか? (大図鑑Ⅲを参照) とすると、二次寄生蜂なので、産卵に戸惑っているのも納得できます。
    ナガコバチ科(タマゴバチ類)は、多寄生なのかどうか判りませんでした。

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  2. 命名者はHoward の間違いでした。大図鑑の学名は、”名和”翁に因むことを判りやすく示すために"nawai"としていますが、これは無効の修正ですし、他の文献にはなさそうです。
    原記載は次の通りです。雌雄で触角の形が全く違いますね。

    www.nhm.ac.uk/resources/research-curation/projects/chalcidoids/pdf_X/Howard910.pdf

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    1. わたしも大図鑑で調べてから記事にしたのですが..ダメですね(^^;;
      改めて解説を読むと”当たり!”のような気がします。

      これは採集に行かなければと日々、思っておりましたが、とうとう行けませんでした。残念ですが空になった卵の写真はお届け出来ると思います。

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  3. じつは、最初に下記のコバチ上科DBで、Calliteara属の卵に寄生するコバチ類を調べていたのでした。これは、使い慣れるととても便利なサイトです。
    ナガコバチ科のMesocomys, トビコバチ科のTyndarichus, Ooencyrtus,に絞ってから絵合わせをしました。

    www.nhm.ac.uk/research-curation/research/projects/chalcidoids/database/

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    1. こんばんは、お返事遅くなりました。
      ご紹介いただいたサイトは、たまに立ち寄っておりましたがホストから割り出せるデータベースがあるとは知りませんでした。是非とも活用したいです。ありがとうございました!

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