2013年5月26日日曜日

第4回 ヒラタアブトビコバチ 【 残されたもの 】 閲覧注意!!

成虫が出て行った後のアブの蛹殻の中には何があるのだろう?切開してみた。意外や、中は空洞ではなく
耳あかのようなものが詰まっていた。撮影してみて驚いた。蛹とウジ(多分トビコバチ)と謎の粒。
粒に関していえばラップで巻かれたように薄い透明な皮膜にコーティングされている感じがする。
多くの幼虫がうごめく密閉空間で衛生面を保つ為に糞がコーティングされた状態で出てくるのだろうか。

このインパクトのある状態は以前アーチャーンさんのブログで拝見したのを思い出しました。アーチャーンさんも
この粒に関していろいろ考察されておられます。本当の所が知りたいですね。
2枚目以降、人によっては気分を害する写真が掲載されております。ご注意下さい。
1回目2回目3回目

追記:丸い粒は幼虫が蛹になる際に排出する胎便”meconium”のようです。ezo-aphidさんよりコメントを
頂きました。ありがとうございます!また、類似するものとして、おちゃたてむしさんの素晴らしい写真
と記事も紹介していただきました。

追記2:出張中にまた蛹からトビコバチが出て来ておりました。画像2枚追加

トビコバチの脱出口。直径を測る前に切開してしまいました(^^;;

随分と体が出来上がっている印象のトビコバチの蛹

もう羽化はできないのでしょうか。体長約1.2mmほど。気になる右下の粒

まとめてではなく1粒づつパックされている感じ

粒の大きさはさまざま。0.15〜0.2mm位でしょうか
Klimtの「死と生」を思い出します。飛躍し過ぎ?(^^;;

微動だにしないウジ。左手に触角の抜け殻。ウジは2mmほどでしょうか

このような、ごちゃごちゃした画像にはステレオグラムが威力を発揮します(交差法)
5月20日羽化 自宅庭で採集

別の蛹からもトビコバチが出て来ました

成虫が出て行った後。meconiumが多く残されています。ウジ、蛹は確認出来ず

5月25日羽化

6 件のコメント:

  1. おちゃたてさんの「ヒメコバチ科 Eulophus属の2種の蛹」(2010.01.21)をご覧ください。そこの蛹のお尻付近にある玉状物はmeconium(蛹便?)というもの(のはず)で、幼虫が蛹になる際に排出する消化物残渣のようです。
    乾燥状態は違いますが、よく似ていませんか?

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    1. おはようございます。
      おちゃたてむしさんの、その記事は拝見していましたが蛹になる際に排出される、その内容は忘れておりました(^^;; 素朴な疑問なんですが幼虫は普段、糞を排出せず、蛹化の時に一気に!なんでしょうかね。不思議です。

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  2. meconiumは「胎便」と訳した方がいいのかもしれません。山岸先生の「寄生蜂の解説」1頁目末尾に、「幼虫には肛門が無い」と記されています。寄生蜂の幼虫時代は食糧庫の中にいるので、自身の老廃物が食糧に混じる(ことはありませんが)とたぶん毒素として働くのだろうと思います。
    しかしながら、「別の蛹」のお団子量は半端じゃありませんね。いったい何頭のトビコバチが排泄したのでしょう。ヒメコバチの排泄量とはレベルが違うのでしょうか。

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    1. 何度も読んでいるつもりでしたが...。駄目ですね(^^;;
      今回の蛹は前のものと比べて少し大きかったのが影響しているのでしょうか。数はあまり違わなかったです。不思議なのはコガネコバチも産卵していると思うのですが出て来ません。あと2つ蛹があります。さて何が出ますやら。記事にはしませんでしたが4月19日のヒメバチも1頭、出て来ました。

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  3. すみません、「幼虫には肛門が無い」のではなく、「肛門が塞がっている」と記されてました。前蛹になる際に「肛門が開く」のでしょうかね。

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    1. おはようございます。
      ほんと面白いですね。後から羽化して出て行った蛹殻を見ると一頭につき、かなりの数の胎便を出したのが分かります。数えれば平均して何個出すのか分かりますが。気力が...(^^;;

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