2012年8月31日金曜日

タマゴクロバチ Telenomus cirphivorus 羽化

帰路、ふと足元の草に気が行った。何かついている。お目当てのムシヒキアブの卵塊ではなさそう。
よくみるとタマゴクロバチが出入りしている。ここで羽化したのかと思ったが、どの個体も腹部を
毛の中に差し込み産卵しているようだ。どこから集って来たのだろうか...。

追記:ひげぶとさんより特徴(コメント参照下さい)から種名を割り出して頂きました。
またezo-aphidさんより卵塊は*スジキリヨトウのもののようだと教えて頂きました。
いつもありがとうございます!
*スジキリヨトウに限らずSpodoptera属では一般的のようです。(ezo-aphidさんコメント参照)



毛に覆われている卵塊は7mm.蛾の卵?
*スジキリヨトウ卵塊の可能性があるようです。

タマゴクロバチは体長約0.7mm.小さい

ここで羽化したと思わせる多さ
♂も見られる事からそのようです

それとも産卵の為に集って来た?

腹部を潜り込ませる行動は何でしょうか?
Nikon1 V1

1頭採集し深度合成。下の球体は針の先端についた糊  1480*833
Nikon D7000
8月30日撮影 ゆめさき森の公園

8 件のコメント:

  1. BABAさま、おはようございます。

    以下6つの特徴から、Telenomus cirphivorus と考えて良さそうです。
    1. ♀のアンテナが11節であること。
    2. ♀の腹部は極端に長い円筒形ではない。
    3. 複眼には細毛がある。
    4. アンテナの球桿部は5節である。
    5. 頭部の上面観では、後角は角張る。複眼後方のスペースは線状。
    6. アンテナの第3節は第2節よりも明らかに短い。
    中国ではヤガ(Cirphis unipuncta)の卵寄生蜂として記録されています。

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    1. こんばんは。
      詳細にお調べ頂き、分かりやすい特徴も教えて頂きありがとうございます。1mm以下のハチに名前があるのは驚きですが、すぐに名前が分かるののも驚きです!採集した個体が♀で良かったです。

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  2. Cirphis unipunctaは、アワヨトウのことですね。中国では粘虫と呼ばれ、このクロバチの中国名とあっています。
    「スジキリヨトウの卵塊」で画像検索すると自然観察大学のなかで、同様の状況が紹介されています([sizenkansatu]さんが幹事役?)。その記事が正しいとすると、これも羽化直後の状況と見ていいのかもしれませんね。スジキリヨトウはイネ科雑草で育ち、多化性です。

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    1. こんばんは。
      確認しました。ほんと同じような状況ですね。卵塊の主もわかりスッキリです。ありがとうございます!1つスッキリしないのが腹部を差し込む行動です。てっきり産卵しているものと思っておりました。う〜ん何でしょう。

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  3. ♂の成虫も写真に写っていますので、私も羽化直後だと思います。

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    1. 2日に近くに寄りますので時間があれば、また覗いてみようと思います。

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  4. このように毛で覆われた卵塊はSpodoptera属では一般的のようで、シロイチモジヨトウとかハスモンヨトウなどの野菜害虫で確認されています。ただし、アカマダラヨトウではよく判りません。雌親は産卵場所を選んでいるようなので、附近の植生が判別の手がかりになることもありそうです。

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    1. 詳しい情報ありがとうございます。家でもかなり被害を受けておるやつですね。明日、もう一度、調査してみます。

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