2013年4月19日金曜日

ヒラタアブ 蛹に産卵するトガリヒメバチ亜科 の1種

知らないうちに庭のユスラウメに多くのアブラムシのコロニーが出来ていた。アブラムシの居る所には
さまざまなムシが集る。ヒラタアブの蛹を見つけた。黒いハチがそのまわりを飛んでいる。怪しい...。
蛹にピタリと止まる。息を吹きかけ、産卵を阻止。あわてて2階に上がりカメラを持ち現場に戻る。ハチは居ない...
しかし、しばらくして戻って来て産卵を開始。運良く撮影出来ました。掲載はしていませんが翅脈から
ヒメバチ科と判断しました。

【今まで撮影したヒラタアブに産卵する寄生蜂】
  1. ヒラタアブヤドリヒメバチ亜科の1種
  2. ヒラタアブトビコバチ
  3. コガネコバチ科 ( Pachyneuron sp. )
7月10日追記:ezoさんの計らいで小西先生に見て頂きました。「トガリヒメバチ亜科のEthelurgus属あたり」
とのことです。ヒラタアブ類の囲蛹に寄生し国内からは4種が知られているようです。小西先生、ezoさん
ありがとうございます!

 産卵開始から終了まで約5分。いつ終わるか分からないのでレンズ交換しませんでした。

体長約4〜5mm 触角を含め全体が収まる写真がありません(^^;;

 腹部から出ているのは産卵管では無く、それをおさめる鞘です


ピントがあっているのが実際の産卵管

 無事、蛹まで到達しても羽化する事は無いヒラタアブ。自然は厳しいなぁ〜

ユニークなヒラタアブの蛹のカタチ。カタツムリみたい
4月18日撮影 自宅庭

4 件のコメント:

  1. こんにちは、

    BABAさんや、おちゃたてむしさんは、この手の写真をいとも簡単に掲載していますが、私なんかは現場を見たことすらなのでした。
    まあ、観察力が足りないと言われれば、否定のしようがありませんが、やっぱり目の付け所が違うのでしょうね。

    虫の数が増えてきているので、連休が早く来ないかと思いながら仕事をしてます(^^;。

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  2. こんばんは。同感ですね。こんな機会は年に3回あるかないかですね。
    ヒラタアブから何か寄生蜂が抜けた抜け殻なら、何度かあります。

    目の付けどころと、生みそうだという気配を感じる力が強いのだと思います。

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  3. こんばんは。
    ヒラタアブの寄生者リストにヒメバチまで加わりましたか。でもこのヒメバチにもまた高次寄生者がいるのかも知れませんね。怖い世界です。
    それにしてもBABAさんのお宅の庭はまさに宝の山ですね。

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  4. >そらさん
    こんばんは。
    目のつけどころかどうか分かりませんが、たまたま遭遇するケースが多いです(^^;;アブラムシのコロニーがあれば結構しつこく粘ってみます。
    本当に一気に虫の数が増えて来ましたね。初夏に向かう今の時期が1番、楽しいですね。


    >tukikさん
    こんばんは。
    今回、蛹の近くに幼虫も居て、てっきりそちらの方に産卵するのと思いきや、びっくりしました。虫運がいいのかも知れません(^^;;


    >おちゃたてむしさん
    こんばんは。
    宝の山かどうかは分かりませんが(^^;; じっくり1カ所を継続して観察出来るのが良いのでしょうか。

    現場は押さえていませんがコガネコバチがヒラタアブ蛹の横で待機をしています。多分、気温が上がれば産卵を開始すると思います。一体、何が羽化して出てくるのか見つけた蛹4頭を集めて観察してみようと思います。

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