2012年5月31日木曜日

オオモンクロバチ科 Dendrocerus sp. 産卵

10日以上、ムシ撮りに出かけていない。そんな時は庭の観察。その庭で常時ムシ達の
様々なドラマが展開されているのだろうか、”たまたま”良い場面に遭遇する。
こんな所で運気を使いたくないのだが...。

今までキンセンカで活動するアブラムシのコロニーで寄生蜂の産卵場面に遭遇した。
アブラタマバチヒラタアブヤドリヒメバチヒラタアブトビコバチ、写真には
納めなかったが同じ場所でアブラバチの産卵も目撃した。

今回の寄生蜂にも驚いた。多分、冬場に目撃はしていないと思う。そのハラビロクロバチに
似たカタチのハチがコロニー周辺をパトロールしていた。彼女はアブラムシではなく
マミーの上に立ち、降りると直ぐに産卵管を突き立てた。ん〜、キンセンカ1株にいろんな
世界が展開されて面白い。アブラムシさまさま、ですね。

6月11日追記:動画を追加しました。
5月31日追記:ezo-aphidさんよりDendrocerus属であろうとコメントを頂きましたので
タイトルに追記しました。ありがとうございます!


体長約1.5mm。マミーの上から降りると後ろ向きの状態で

産卵管を突き立てる。マミーの殻を貫通させるため少し産卵管が太いのでしょう。

マミーの中のアブラバチの蛹に産卵する様です。

確認できたマミー3個、すべて産卵しておりました。上に乗ってから

後ろ向きで産卵。黒いマミーはアブラバチEphedrus属でしょうか。

産卵管の先端。硬い殻も貫通しそうです。

寄生鉢の世界も厳しいですね。

動かないマミー相手だと楽なのでしょうか。

産卵に夢中で比較的、撮影しやすかったです。
5月30日撮影。 Nikon1V1 自宅庭

-動画-
体を前後しているのはマミーの中の幼虫か蛹を探っているのでしょうか。


2 件のコメント:

  1. 「雌の触角が11節、前翅に半円形の大縁紋、アブラムシのマミーに産卵」となれば、これはたぶん Dendrocerus なんでしょう。ciniiのサイトで、「Dendrocerus Ratzeburg」と検索すると、日本産種の一部について判別点が図示されてますので、ご参照ください。それによると、国内には D. capenteri というのが一般的のようですが、画像では確認できません。

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    1. こんばんは。いつもお調べ頂きありがとうございます。
      早速、資料に目を通しましたが確かに図画がシンプルなのと私の写真がもうひとつ分かりにくいので種名の特定は難しそうですね。しかし、ネット検索で同種と思われる画像が出てきましたので属までわかり良かったです。

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