今回の主人公。
昨日、蛹になりそうなヒラタアブの幼虫を見つけ今日、水やりの際、しゃがんで見ると
すでにカタチが変わっていてビックリ!!そして、タイミング良くコガネコバチがやって来た!!
撮影のためソロリと茎を持ったのが気にくわないのか蛹の上でじっとしている。手を
離すと動き出し、蛹の腹部へまわり産卵を開始した。なんて撮影しにくい場所で...。
改めて茎を持ち慎重に撮影した。
6月11日追記:動画追加しました。
上が2日撮影。下が3日撮影。1日でこうも変わるのか。
冬場、葉裏で見つけると嬉しいハチでした。体長約1.9mm。
茎を持つ手の振動を嫌ってか産卵を開始しない。
以前紹介した記事からPachyneuron属と見ましたが。
手を離すと影に隠れ産卵開始。
ヒラタアブ...。お気の毒。
かなり時間をかけておりました。12分!足が痺れました(^^;;
産卵終了して産卵管を抜いています。
6月3日撮影 Nikon1 V1 自宅庭
採集して深度合成しましたが。
取り扱いが下手で背面を撮影出来ませんでした。
6月3日撮影 Nikon1 D7000
-動画-
蛹の外皮が硬いのか?産卵管を突き立て体を揺らしております。
Pachyneuron属は120種以上記載されてるのですが、日本からは6種しか記録がありません。そのうち3種はアブラムシに寄生、1種はアブラバチに寄生します。したがって、これはハナアブ科ヒラタアブ類に寄生するformosum(ヒラタアブコガネコバチ)かgroelandicum のどちらかと思うのですが・・・・・。
返信削除この仲間がアブラムシにかかわる天敵類にまで寄主範囲を広げているのが面白いですね。最初の寄主はやっぱりアブラムシなんでしょうかねー?
こんばんは。
削除いつも、専門的な情報ありがとうございます。なかなか自分では辿り着けません。少しは自分でも、と思いciniiに行くと「ヒラタアブ類の蛹寄生蜂Pachyneuron albutiusの寄主利用」手書きの論文がありヒラタアブ出現の最盛期5〜6月の寄生率は80%という記述がありました。今日も蛹の周りをコガネコバチがうろついておりましたので、ヒラタアブにしてはたまったものでは、ないですね。
アブラムシからその近くにいるヒラタアブ幼虫に寄主範囲が広がっていたのは大いに可能性がありそうですね。楽しい考察を促して頂き感謝です。
やっぱりBABAさんの写真は、生きてる感じがしますね。
返信削除使い方によるのでしょうが・・・良く写ってます。
コガネコバチ・トビコバチ・・・嬉しかったです・・・確かに。
ン〜。
削除何故か返信コメントが消えている!?syuichiさんが引っ越したから(^^;;
駄目です年のせいか何を返信したのか思い出せません。
P. albutiusの講演要旨は見ていたのですが、「Chalcidoidea database」で調べると、この種は広範囲に分布するものの日本にはいないようなので、考慮しませんでした。また、(2)の「産卵中の寄主」が何を指しているのか理解できません(読み手か文章のどちらかがまずいのですが)。
返信削除こんばんは。既に目を通されていたとは恐れ入ります。
削除わたしは(1)から分かったような分からないような、ぼんやりと読んでおりました(^^;;場所の記述等、もう少し情報が欲しいですね。
なんども読み返して次のように理解しました。・・・・果たしてホントでしょうか。
削除ヒラタアブの蛹が大きいほど、多くのコバチ成虫が羽化した。(1)産卵雌の(産卵済みという?匂いつけ)マーキングによって、他雌の産卵を抑制することはなさそう、(2)産卵中の雌は、(他の雌に対して)ヒラタアブ蛹から排除しようとする態度をとる、(3)これは(物理的な対抗措置としては弱いもので)儀式化されている、(4)大きな蛹では(多数の雌の合計)産卵回数が多かった。これは、大型の蛹においては、産卵雌の排除行動という相互干渉が起こりにくいためであろう。
こんばんは。
削除ありがとうございます。とても良くわかりました。しかし...。今朝、蛹の様子を見に行くと...。昨晩、家を空けている隙に家人にすべてのキンセンカの株を引き抜かれておりました(涙)その後の経過を楽しみにしておったのですが残念。