2016年3月27日日曜日

笹と鞘の隙間 / その驚く光景 -その2-

前回の続きであります。
笹の皮をめくって出現した数多くの屍はカイガラムシの幼虫でありました。

その1】【その3】【その4】【その5】【その6】【その7】【その8

この形には見覚えがあり
孵化して歩き出すルビーロウカイガラムシの幼虫等と似たようなデザインをしております


触角の付け根あたりに単眼


頭部後方の隆起は口針を中心とした組織のためと推測

参考までにシラカシムネアブラムシの口針。記事はこちら


見事なまでに皮を残してぺっちゃんこ
 以下3枚、参考までに
 ルビーロウムシ幼虫。孵化してすぐに歩き出す。左は固着したもの。記事はこちら

セミの抜け殻で越冬?していたもの。記事はこちら

カシノアカカイガラムシ。こちらも触角付け根に目あり。記事はこちら

?カタカイガラムシの1種

同じ場所に成虫も存在しておりました。種名もあると思います。しかし探しようが悪いのか、今回のものは見つけることが出来ませんでした。鞘をめくりさえすれば簡単に見つかるので、その世界ではポピュラーなムシだと思います。過去、笹の葉で見つけたカイガラムシ→?ササシロナガカイガラムシ

6本の脚とムシの形を捨てた成虫達。幼虫の屍に比べ1節に多くて10頭ほどしかいませんでした

昆虫ではなく軟体生物といった感じでしょうか

茶色い部分は肛門でしょうか。甘露が出ています

ひっくり返しましたが口針は負荷がかかって取れてしまうようです。丸の中の部位

カイガラムシを退けた場所に見えにくいですが口針を確認できました

撮影後に気づいた 脚が残っている唯一の生体。体長約0.7mm

そしてこれも撮影後に気づいた多分、オスの蛹(左手の赤いもの)

撮影後に気づく点が多くまだまだ調べる点が多いカイガラムシだと感じました
-その3- でようやく大量の屍を残した捕食者の登場です
3月18〜25日撮影 神戸市西区押部谷


3 件のコメント:

  1. こんにちは、
    私の記事を見てBABAさんが笹の記事を書いたのを見て、私もアザミウマに会うために再度笹の皮を捲ってみました。最初は脱皮殻しか見つかりませんでしたが、例の正体不明のサナギの周囲にたくさんいるのを見つけることができました。でも、みんなで動き回って「どう撮ればよいの」って感じでした。
    今日の記事を見ると、まだまだ笹の皮には楽しみが残っているんですね(^^)。

    返信削除
    返信
    1. こんばんは
      早速めくりに行かれましたか(^^ アザミウマの記事は今仕込み終わったところです
      ほんとに撮影しにくいムシで満足いく記事には出来ませんでした。
      笹の皮、以外とうまみがありますね(^^ ネタとして。

      削除
    2. 正)意外ですね(^^;;

      削除