2013年11月30日土曜日

テングダニ科 の1種

ギシギシの葉をめくると小さな薄いオレンジのムシがチョロチョロ動いている。レンズをのぞくとテングダニ。
以前にチャタテムシを捕食しているテングダニを見ました。今回は獲物がないように思えましたが同じ葉裏で
絶命?している蛾の幼虫がいました。ひょっとして食事中だったのかもしれません。

 並んでいる単眼2つ。体の中心部に近い小さな赤い点も単眼でしょうか

 このダニの場合どこを計って体長とすればよいのでしょうか(^^;;
口器の先端までなら体長約2mm

 なんともいえない体皮のシマ模様

口器の両側は 触肢でしょうか

同じ葉にいた死んでいると思われる幼虫
11月28日撮影 新開公園

今冬、初葉めくり! オドリバエ科 Drapetis sp.

とうとう葉めくりの時期がやって来ました(^^ ブヨはともかく蚊を気にせずに林の中を入って行けるのは
良い事です。1週間ぶりにムシ撮りを行いましたが、寒い寒い、真冬日でした。いつもなら木の葉をめくる
のですが”初(はつ)葉めくり”は地面に張り付くように葉を伸ばしているギシギシです。これがかなりの
ヒット率で、しばらくギシギシの葉裏で見つけたムシを掲載して行きます。

追記:ezo-aphidさんよりDrapetis属とのコメントを頂きましたのでタイトルに加えました。
ありがとうございます!

ギシギシ属ですが種名まで分かりません

やはりコバチ関係が多い様で初見のものも何頭かいました

初見のオドリバエ。ちょっと被写界深度が浅く画がモヤモヤしておりますが...
複眼をみると完全に左右対称じゃないんですね

残念ながら口吻は写せませんでした

オレンジ色のオドリバエを撮るのは初めて

体長約2.5mm

背面に1本黒い筋のあるオドリバエはネット画像で見つけましたが、このタイプは見つけられず

11月28日撮影 新開公園

2013年11月29日金曜日

ヘリヒラタアブ 幼虫

アブラムシLachnus属を捕食するヒラタアブ幼虫を見るのは初めて。アブラムシと同じで、この幼虫も大きい。
このアブラムシは何かあれば直ぐにコロニーごと移動してしまい継続しての観察がなかなか上手くいきません。
今回の現場も数日後には、もぬけの殻でした。

2014年1月10日追記:画像4点追加。ezo-aphidさんより情報を頂き(コメント欄ご覧下さい)成虫が良く似たマルヒラタアブ Didea fasciataの写真を撮影されているフッカーSさんのサイトにリンクを張っておきます→こちら
2014年1月09日追記:種名が分かりましたのでタイトル改変しました。→こちら

Lachnus属専門に捕食するなら種名も絞れそうですが...
ヘリヒラタアブ属 Didea alneti   (FALLEN, 1817) 

 なんとも言えない模様

 この状態で体長約9mm.右下のアブラムシはマミー
11月15日撮影 新開公園

上の木より 200mほど離れた場所。どちらもウバメガシ。同種の卵とおもいます

細かいワイングラスのような突起が並ぶ卵。長さ約1.2mm

 こちらのヒラタアブ幼虫、体長約3mm


こちらは約5mm

 腹部側面は多分、ヒラタアブ幼虫にやられたのではないかと

 関係ないかもしれませんが現場近くで腹部が凹んだヒラタアブを見ました。この1枚だけで逃げらる
体長約12mm
どうも関係なかったようです
11月18日撮影 新開公園


10日後・・・

10日後といっても同じ場所には既にコロニーは無く、別のウバメガシにて同種の幼虫を見つけた

 がっちりと吸い付く(かじりつく?)ヒラタアブ幼虫

アブラムシが大きいだけに蛹までに必要となる捕獲数は多く無いのかな

 ヒラタアブ幼虫の体皮にはアブラムシの体液や角状管からの粘液らしきものが所々ついている
体長約7mm

 きっと前蛹状態の幼虫。ほとんど動かず。体長約10mm

 ツヤツヤ感が無くなり、つや消しに

ヒラタアブ幼虫が2頭いるとアブラムシは逃げてコロニーはガラガラ
11月28日撮影 新開公園


そして蛹へ・・・

今回、何かと忙しく細かい記録をつけておりませんm(_ _)m

 何者か調べたくて持ち帰りました

 今まで撮影出来なかった後気門をパチリ

 拡大
12月8日撮影

 羽化前の状態です。最初に比べ随分と色目が濃くなっています

シャーレーの裏側から。脚が見えています。翌日、アブが出て来ました→こちら
2014年1月8日撮影

ネコハエトリ ♀

ムシ写真ライブラリーにも冬がやって来ました(^^;; 少し古い写真ですがm(_ _)m

 セイタカアワダチソウの花ざかり、花にくるムシを狙っているネコハエトリ
Carrhotus xanthogramma

 かなりの広角レンズ?

こぼれそうな目ん玉ですね〜
10月26日撮影 浜手緑地

2013年11月28日木曜日

ヒメマルカツオブシムシ 幼虫と 槍状毛

風呂場の脱衣所の壁に居た迷惑な幼虫、ヒメマルカツオブシムシ。一体どこで発生したのか...恐ろしい...
過去に撮影した成虫は→こちら。

11月28日追記:freshclさんよりおしりの槍状毛の情報を頂き再度撮影、画像追加しました。ありがとうございます!
単なる毛にここまでの造形、驚きです!!

 カツオブシムシ科 Anthrenus verbasci (LINNE)  体長約4mm

 触角の先端から2つ突起が出ています。体毛はささくれており抜けやすい

 口器。衣類を食べないで〜〜〜

腹面にも毛・毛・毛

 おしりをかじられても毛がごっそり抜ける仕組み


見つけたのは、今の所この1頭のみ


 11月20日採集・撮影 自宅

 まったく気付きませんでしたが、おしりの毛は驚きの形状でした!びっくり!


 11月28撮影 自宅

ハエヤドリクロバチ科  ?Basalys sp.

以前掲載したモミジバフウの葉裏に居たアカオビアザミウマを撮影中に葉裏を横切ったハエヤドリクロバチがいた。
この科のハチは初見では無かったので何枚か撮影して再びレンズをアザミウマに向けた。帰宅して確認して見ると
複眼にピントがあっておらずお蔵入りに...

最近、仕入れが無く、このハエヤドリクロバチを掲載しようと調べていると、おちゃたてむしさんが良く似た種
撮影されていました。おちゃたてむしさんも複眼が識別出来ないようで、それではと複眼の位置を確認するために
ガンマ値を上げました。なんと複眼が存在しない!いやいや、まさかそんなはずは...

追記:その後、おちゃたてむしさんが確認いただいた所、同種の可能性が高く、また複眼も頭部の色よりやや赤味がかって認識できたとの事です。お騒がせしました(^^;;

 以前、撮影したハエヤドリクロバチも複眼が分かりにくかったですが

ガンマ値を上げてみる。 画像圧縮の為のノイズはありますが複眼らしきものはありません

ちなみにこちらも頭部にツヤがあり複眼が認識しにくいツヤヤドリタマバチ
画像処理をすると複眼の存在は分かります

 体長約2mm.

 白い毛が生えている部分等、おちゃたてむしさんの撮影されたものと良く似ています

 特徴的な背面。2つの窪みあり

飴色の魅力的な曲線を持った脚

多分マルで囲った部分が複眼でしょう。ほとんど個眼のつなぎ目の無い一体成形と思います
複眼がなければ、かなり面白かったのですが、見えにくいだけと思います(^^;;
10月26日撮影 新開公園