今朝のつづき。どうも気になる3個眼。以前、ezo-aphidさんより教えてもらった複眼の後方にある眼瘤(3個眼)
というもので複眼が退化したものらしい。ウバメガシアブラムシは通常の複眼はなく3個眼だけのように見え
たので深度合成をして確認してみました。画像がうるさく今回空きスペースを広くしています。
追記:ezo-aphidさんよりコメント頂き「3個眼」という日本語は無く「眼瘤」と呼ぶようです。詳しくはコメント欄をご覧下さい。
今年の5月、ウラジロガシの葉裏にいたケクダアブラムシの1種。眼瘤がはっきりしている。体長約2.8mm
ウバメガシアブラムシ。半円球に3個の球体が、はめ込まれているようになっている
「複眼を欠く幼虫(と一部の成虫)では、「3個眼」を持ってるそうです」ezo-aphidさんより
「ふ節第2節と爪を持っていません」Hepotaさんのブログでのezo-aphidさんのコメントです
下の幼虫で体長約0.52mm
体皮から出ているWAXの形状はチューブ。複眼(3個)の下に触角
脚も成虫と同じでふ節の途中から無いように見えます
脚も成虫と同じでふ節の途中から無いように見えます
1280×349
半円球の瘤に3つの球体
樹皮に固着すると眼は機能はしなくなるのでしょう
1280×487
謎の銀の球体。パチンコ玉ではありません(^^;;後日もう1度登場します
計測する気にもなりませんが、直径0.02mmくらいでないかと
計測する気にもなりませんが、直径0.02mmくらいでないかと
脚の先端、膨れているのが、ふ節、第1節でしょうか
ezoさんより教えて頂きました。この画像では少し分かりにくく
1枚上の一番左上の脚の先端、色が少し濃く3角形の部位のようです
ezoさんより教えて頂きました。この画像では少し分かりにくく
1枚上の一番左上の脚の先端、色が少し濃く3角形の部位のようです
11月9日採集・撮影 新開公園
じつはー・・・・・、「3個眼」とはtri-ommatidion の直訳で、このような日本語はありません(私だけが勝手に使いました、ゴメンナサイ)。ふつうは、ocular tubercleを訳した「眼瘤」を使います。複眼と「3個眼」は別物で、複眼を欠く幼虫(と一部の成虫)では、「3個眼」を持ってるそうです。逆に、複眼に「3個眼」が見あたらない種は少なく、マツホソアブラEulachnusとかナシオオアブラNippolachnusなどがいます。2個眼となってる種もいるとのこと。 ちなみに、個眼(facet, ommatidia)は、単眼(ocelli)とは別物です。 ふ節第1節は、脛節先端に濃色の3角形にみえる部分ですね。
返信削除いつも、いろいろと情報ありがとうございます。
削除「3個眼」、的を得てピタっと来る場合がありますね。不明虜な場合は「眼瘤」といった感じですが(^^個眼と単眼の違いも改めて調べると面白いですね。過去の記事を見直すと間違って使っていると思います。2個眼ではなく1個眼のアブラムシを撮影した記憶があるので、また調べてみます。