寄主(クリオオアブラムシ)が大きいとハチの方も大きいのか。今までみたアブラバチ亜科の中では最大。
11月15日追記:ezo-aphidさんより「Pauesia属はオオアブラムシ科Lachnidaeだけに寄生する」とコメントを
頂きました。ありがとうございます!また、角状管より粘液を出している写真を追加しました。
マダラアブラバチ 体長約4mm 隣に記事↓5番目のEphedrus plagiator を並べてみた
<<過去のアブラバチの産卵記事>>
- ニセダイコンアブラムシ と アブラバチ ( Diaretiella rapae ) 産卵
- アブラバチ ( Diaretiella rapae ) 産卵 その2
- アブラバチ ( Aphidius属 ) 産卵 その3
- アブラバチ産卵 その4
- アブラバチ ( Ephedrus plagiator ) 産卵
「アブラバチだ!みんな!気をつけろぉぉぉぉ!!」
と警戒しているように見えますが
このクリオオアブラムシの行動は枝を持つ私の振動とフラッシュの光に対してです
マダラアブラバチに対してアブラムシは全く無警戒でした
この状態でも左右のアブラムシは後脚のキックを行いません
マダラアブラバチは堂々と何の障害もなく産卵活動をしていました
コロニーの中を甘露を求めて動き回るアリと同じで自由に闊歩しています
今まで見たアブラバチは角状管からの粘液やキックを恐れているのか素早い産卵行動でしたが
マダラアブラバチはじっくりと狙い定めて産卵を行っていました
前から横から後から堂々と産卵
また今まで見たアブラバチはある程度距離を置いて腹部を伸ばし産卵管を打ち込んでいましたが
堂々と 近接して
ここまで近づいてじっくり寄主を”ある方法”によって見定め?
産卵を開始します。しかし、このアブラムシ幼虫は既に他種(タマバチ)に2次寄生されているようで
翅を立て(←怒っている?)産卵を取りやめました(約1分のにらめっこ)
私が観察している限りでは
マダラアブラバチは触角で寄主の状態を探らない
では、どうやって寄主の状態を判別するのか....
これも私が観察した中での行動ですが、決まって産卵前に行っていました
それは↓
スイカの中身を吟味するように寄主をツンツン突くのです
頭部から腹部横から後からどの方向からでも、必ずアブラムシに対してツンツンしていました
アブラムシは為されるがままです
そして
ズドン!!と最後に打ち込みます!
この時、1分30秒突き刺したまま
今まで見たアブラバチに比べ随分ゆっくりしています
どうってこと無いかも知れませんが
少し気になったのはアブラムシの口針の鞘の先端とアブラバチの産卵管がよく似ています
また新しいネタがありましたら報告します
コマユバチ科 Pauesia japonica
11月15日追加:ほとんど見られませんでしたが角状管から粘液は出るようです
11月8日撮影 新開公園
「Aphidiidae of Japan」によれば、Pauesia属はオオアブラムシ科Lachnidaeだけに寄生するんですねー。この科の種類は、すべて角状管がドーム型ですが、粘液も出さないのかもしれません。それで、こんなふうに堂々と近寄れるのではないかと。警報フェロモンもなさそうですなぁ。
返信削除しかし、品定めの「お尻でツンツン」とは何をしてるのでしょうね。先客の寄生があると、アブラムシはどういう反応するのでしょう?
(タマバチ科はアブラバチ科などに2次寄生するそうなので、単独で先客にはならないようです)
おはようございます。
削除粘液は出すようですが撮影した写真を隈無く探して2頭のみでした。出すまでの反応がかなり鈍いのでしょうか。一応、警戒フェロモンはあるようで団体で樹皮上を一斉に移動しておりました。原因はハチではなく私のようですが。長い間ツンツンされても一向に粘液を出す事は無かったです。産卵管を打ち込まれても。
ツンツンを一定時間繰り返し、産卵に至らない場合も何回かありましたので何かを見極めているはずなんですが、よく分かりませんでした。ハチの反応ですが、翅を立てていたのは1頭のみでその場をそのまま離れていました。もっと観察が必要と思います。