ナラガシワの樹皮についた紅玉。群がるアリ。その正体は何者かの虫こぶだった...。
前回とは違うナラガシワの樹皮を観察していると今度はハリブトシリアゲアリが何頭か
まとわりついている。8月30日の撮影時はシワアリが取り囲み球体と思い込んでいたが実は
イチゴの様なカタチだった。切開すると白い幼虫が出て来た。虫こぶは葉や枝に出来るものと
思っていたが樹皮にダイレクトに出来るなんて、びっくり。
画像1枚追加しました。
虫こぶ直径約5mm.ハリブトシリアゲアリは3mm.
白い幼虫は体長約3mm.脚は無く、かすかに気門が見える
下部の茶色い部分は顎でしょうかギザギザが見える。ハエではなさそう。
何故アリが集るのか。自然に蜜の様なものが出ている。
アリは表皮を顎で傷つけいる様子は無かった。
何の加減で汁が出てくるのでしょう。(あちこちから出ていました)
9月12日撮影 Nikon1 V1 ゆめさき森の公園
追加分
幼虫自体は虫こぶの基部の円い空間にいる。底部は丸くezo-aphidさんのコメントにあるように柄の様な
ものでガッチリと接合していた。右の2つの黒いものは虫こぶの成れの果てではないかと思う。大きさは
1mmほど小さく(乾燥に因る縮み?)それぞれ脱出口らしきものが見える。
アリが集まるゴールというのは、珍しいものと思います。
返信削除Ant-attracting Gallsで検索すると、(以前にご紹介した本の著者)Charley Eisemanのブログ(2012.01.29)5枚目の写真に似たような画像が見られます。これまた詳しい状況は不明ですが、タマバチの虫こぶだそうです。
「虫えい図鑑」を見ると、C-075 クヌギエダコトガリタマフシ というの似てますが、直径1.5mm・長さ3mm弱と小型で、底部に1mm弱の細長い柄が木質部に届いてるとのことです。寄生者のタマバチは未同定で、アリが集まるのか不明です。
日本ではあまり知られていないゴールではないでしょうか。ゴールは普通は(新芽や新梢などの)生長が盛んな部位に作られることが多いのですが、これについても部位の特定、ほかの樹種の発生状況、蛹化や羽化時期の追跡など、調べてみたいことがたくさんありますね。
アリ達はゴールに対してどういう役割をしてるのか、興味深いです。
ありがとうございます。 おすすめ頂いた本で帰宅後、探しましたがブログもあったんですね。同じように甘露を分泌している写真、またゴールを巣に持ち帰る記述もあり昨年の記事のタマフシを運ぶアリの記事も思い出しました。http://baba-insects.blogspot.jp/2011/12/blog-post_09.html(2011.12/9)前回9月4日記事のゴールは完全に姿を消していたので時期が来れば自ら樹皮より落下するのか何者かが持ち去るのか(かなり強く固着しており考え難い)等、ご提示頂いた疑問点も念頭にしばらく頻繁に行けませんが注視しようと思います。
削除追加画像をありがとうございます。寄生者の脱出孔にしては、切り口が乱雑のように見えるので、(おいしそうなゴールでもあり)ムシがかじった痕跡と見立てましたが・・・・・。いったい何者でしょうか? アリ達が守ってるのは、イソウロウの同居蜂だけではなく、住処そのものかもしれませんねー。
返信削除いつも情報ありがとうございます!漠然と虫を探し撮影するのでなく目的があれば楽しみも増えます。中身を見る為に2個、どのようにして着いているのか試す為1個、計3個、処理したのが惜しいですが(^^;;
削除虫こぶって基本的に、虫が葉などの組成を変化させて、ああなるのですよね。
返信削除それを木質の幹が変化するって、単純に考えたら不思議な話ですよね。
ほんとうに不思議です。孵化後、どうやって虫こぶが形成されて行くんでしょうね。家の庭で確認できれば最高なんですが(^^;;
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