昨日の記事のアザミウマをおちゃたてむしさんのリクエストもあり深度合成してみました。
夢に出て来そうな口器はインパクト大でした。心してご覧下さい(^^;; 体長約4mm
追記:ezo-aphidさんより口器の名称を解説して頂いたので画像1枚追加しました。ただ間違っている箇所も
あると思いますので現時点で鵜呑みにしないで下さい。後日、修正の可能性アリ。
別の目的で採集した檜葉の上にのせ深度合成
薔薇の花のような口器。ウルトラマンに出てきそうですが、ちびっ子達は引くだろうな...
迷わずステレオグラム
う〜ん、どうなっているのか、よく分かりません
寄り目にしてご覧下さい。クリックで拡大します1月28日編集
ezo-aphidさんよりコメントを頂き一部修正↓
頭盾の場所を変え小腮針を”?”に1月29日編集
寄り目にしてご覧下さい。クリックで拡大します1月28日編集
ezo-aphidさんよりコメントを頂き一部修正↓
頭盾の場所を変え小腮針を”?”に1月29日編集
背面から。美しい触角
この脚は、かなり凄いんです。枯れ葉はもちろん
ガラス瓶でも、しがみついたら全く離れませんでした
「ふ節の先端には、arolium胞嚢という柔らかい袋があり、(体液で?)伸縮することで吸着作用をするようです。」ezo-aphidさんより
「ふ節の先端には、arolium胞嚢という柔らかい袋があり、(体液で?)伸縮することで吸着作用をするようです。」ezo-aphidさんより
1月25日採集・撮影 姫路自然観察の森
「凄いな~~~」の一言しか出ないですね。
返信削除もちろん、アザミウマの口器ではなく写真の方ですよ(^^)。
こんばんは。ありがとうございますm(_ _)m
削除今回はアザミウマのデザインのインパクトに寄る所が大きいと思います。
口器の構造は、大図鑑の37頁に小さな図が載っていますのでご参照を。
返信削除左右対称ではない(右側が退化?)ので、わかりにくいのです。左右に両腕を広げたようなのが、小腮鬚maxillary palp、それらの中間やや下の1本ツノが口針stylet(左大腮刺針)、と思います。下唇鬚labial palp は見あたらず、顔の直下にあるキチン板は頭盾clypeus(図版では背板と表記)でしょう。頭盾と口針の間に太い刺毛が4本ほど見えますが、たぶんこのあたりが上唇labrumなんでしょう。
胞子食いなのに、こんな強固な口針を持ってるのは不思議ですが、ひょっとして闘争用の武器ですかねぇ。
ちなみにイッカククジラも、上あごの左切歯だけが発達したものだそうです。左利きなんですかねー。
ふ節の先端には、arolium胞嚢という柔らかい袋があり、(体液で?)伸縮することで吸着作用をするようです。
まいどご教示いただき、ありがとうございます。大図鑑、見落としておりました。ciniiの「ミナミキイロアザミウマの口器構造および吸汁痕の観察」も見比べて写真を1枚追加しました。ご確認いただければ幸いです。
削除arolium胞嚢、知りませんでした。凹凸にひっかかっているだけにしてはかなり協力に吸着していたので合点しました。
出ましたね。これは凄い。
返信削除いくらアザミウマとしては大型の部類だといっても普通の撮影ではとてもこんな細部までは見えないので、思わず見入ってしまいました。奇想天外な口器をはじめ全身これ「けったい」(広辞苑では「卦体」の転とありますが・・・)の塊で、まさに深度合成の手間をかけるに値する被写体ですね。面白いものを見せていただきました。
良いきっかけをいただき、ありがとうございます。実は帰り際に深度合成の件を思い出し、採集の為に引き返しました。おかげで、アザミウマのけったいな魅力を再認識しました(^^
削除なーるほど、巨大な下唇の上部に一対の下唇鬚labial palpがある、というわけですね。 「小腮鬚?」は、位置関係からみて、たぶん刺毛だと思います。小腮鬚の基部は正中線寄りの小腮上にあるので、そこまでは小腮で、上唇はそれより内側の、およそ太枠の中央1/3くらいの縦長のもののようです。
返信削除頭盾clypeusの位置が問題で、私は太線枠内の上中央にある「左向きのタイヤキ(刺毛部を含まず)」がそうではないかと思っているのですが・・・・・。
再度、ありがとうございます。タイヤキも含め少し手直しした画像を掲載しました。もっと画像がはっきりすれば良かったのですが、また機会があれば口器に絞って撮影したいと思います。深度合成した個体は時間の経過で劣化しておりました。
削除