2011年10月28日金曜日

イヌビワオナガコバチ

5mm以下の小さなムシは目の前で動かない限りなかなか見つけられないと思う。
気付かなければ、無いに等しいムシの営みが、これほどまでに深く、面白いとは
想像できなかった。何十年も!

身近にこんな驚きの生態のムシが居るんだ!おちゃたてむしさんのブログ
とても新鮮で感動した。イヌビワオナガコバチの存在もそこで知った。

最近ムシ撮りに行く公園にイヌビワの木が一本あった。どれどれ、と見ていると
小さな短い線がイヌビワの実についている。これがイヌビワオナガコバチか。
思った以上に小さい。2mmほど。注射針のような長いものは産卵管が収まる鞘の
ようなものと知ってとても感動した。何と巧みなデザインであろうか。

イヌビワにとって種子を残す為に必要なイヌビワコバチ。そのイヌビワコバチに
寄生するイヌビワオナガコバチ。名前が似ていて混乱しそうだが、それらの生態は
とても面白い。知らないよりは知った方が楽しい。何かに気付くことは自分を取り巻く
世界が広がる事じゃないかな。と思う。

異様に長い産卵管。でもデザインとして破綻していないところが恐れ入る。

非常にメタリックな外観。腹部に脚が写り込んでいる。細い産卵管も見える。

別の個体。反射の加減かステンドグラスのような鮮やかな色合い。

イヌビワコバチの産卵場所を探し、そこに産みつける様だ。その嗅覚?は凄いと思う。

長い産卵管が刺さっているため多少の事では動かない。小さいけど撮りやすい被写体。

正面からの写真は触覚が邪魔であまり面白くないかも。

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