2012年9月23日日曜日

クズマメトビコバチ Protanaostigma kyushuana ♂

吸うべきか吸わざるべきか...。ファインダーで覗いた瞬間そう思った。吸虫管を準備するまでに
見失う可能性を考えそのままシャッターを押すことにした。立派な触角を活発に動かし♀の匂い
でもキャッチしたかどこかに飛んで行った...。

以前撮影したヒメコバチ科Sympiesis sp.?Pnigalio sp.のような触角だが背面からヒメコバチでは無さそう。
今まで撮影したものではヒゲナガクロバチ科 ( Ceraphronidae )の背面が近いでしょうか。

12月24日追記:タイトル改変を忘れておりました(^^;;詳細はコメントをご覧下さい。
上條先生、ezo-aphidさんありがとうございます!
9月25日追記:科が分かりタイトルに反映しました。詳細はコメントをご覧下さい。

ひげぶとさん、ezo-aphidさん、ありがとうございます!!
追記:写真2枚追加しました。

 「おお〜」思わず声が漏れた。クズの葉にとまっていた。体長約1.7mm.
クズマメトビコバチ Protanaostigma kyushuana Masi, 1940

触角を広げたり狭めたり頻繁に動かしていた

何者でしょうか...


9月19日撮影 Nikon1 V1

追加分





16 件のコメント:

  1. なんじゃこりゃああああ!!!??
    こんなの図鑑でも見たことねぇぞおおおおお!!!!

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    1. こんばんは。
      確かに余り見ない触角ですよね。身近にも色んな虫がいるんだと改めて感じました。10倍くらい大きいと図鑑にも載っているでしょうね(^^

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  2. 翅脈は間違いなくコバチ上科のもので、ヒゲナガクロバチ系の翅脈とはまったく異なります。
    胸部形態からみると、Tetracampidae(クビナガコバチ科)と考えるのが適当だと思います。

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    1. 胸部形態を見誤っておりました。
      Tetracampidaeのようにpronotumが発達していないことが1枚目と3枚目の写真から明らかでした。
      胸部の上面観と側面観がもう少しシャープに見えるデータはありませんか?
      Agriculture CanadaのKeyでは、この辺りの詳細な確認が必要でした。

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    2. こんばんは。毎度ありがとうございます。
      残念ながらシャープな写真はありませんでした。かわりに露出を明るくした等倍写真を掲載しておきます。参考になれば良いのですが。改めて見ると中胸側板でしょうか、突出しているのが手がかりになりそうな気がします。

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  3. マメトビコバチ科Tanaostigmatidaeのように思われますが、いい参考図が見つかりません。

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    1. こんばんは。
わたしも改めて山岸先生の解説を読み直し、背板のX字の割れと雄の触角の櫛歯状の2点が気になり調べてみましたが、おっしゃる通り参考となるものにヒットしませんでした。絵合わせですがサイト「WHAT BUG IS THAT?」にあるTanastigmatidae sp.の雌雄の画像をみると、これかな?と思いましたが、どうでしょう。

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  4. BABAさん、ezo-aphidさん こんばんは。
    ezo-aphidさんのご指摘のとおり、Tanostigmatidaeでした。
    昨日書き込んでおりましたKeyに胸部のfigureがありましたので以下にアップしました。ご覧ください。
    http://twitpic.com/axwxg4

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    1. おはようございます。
      お調べ頂きありがとうございます。リンク先の画像も確認いたしました。これで
      ようやくタイトルを変える事が出来ます(^ ^)

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  5. Tanaostigmatidaeというのは、灌木やマメ科に好んでゴールを作るそうです。Tanaostigmodes puerariae という種が中国本土のクズ葉ゴールから得られていますが、これはクズトガリタマフシ(クズトガリタマバエが作る)の同居蜂だそうです。年2化・成虫越冬で、原記載に写真が載っているのですが、黒くつぶれて見えません。
    クズ葉のゴールを拾って保管しておけば、晩秋に羽化成虫が得られるかもしれません。

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  6. 日本のクズトガリタマフシから、クズマメトビコバチProtanaostigma kyushuanaが得られてるそうです(皇居のコバチ類、上條(2000))。こちらの方が可能性が高いですね。

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    1. おはようございます。
      追加情報ありがとうございます。クズの葉のゴール群は以前、確認し写真にもとりましたが帰宅したら確認してみます。中には内側から裂けた様なゴールがあり黄色い細かい粒が多く入っておりました。

      まさか和名がついているとは思いませんでした。次に見つけましたら持ち帰ってみます。

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  7. おととい函館で見つけたクズトガリタマフシから、1雄3雌が出てきました。雌の腹部体形はタマバチ科にそっくりで驚きましたが、翅脈と胸部の特徴から同種(だろう)と判別できました。先にご紹介あった「Tanastigmatidae sp.」の概観とはかなり違っています。

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    1. こんばんは。ご報告ありがとうございます。もう今日、羽化ですか速いですね。
      クズマメトビコバチProtanaostigma kyushuanaで間違い無さそうですね。最近、時間が無く採集に出かける事がなかなか出来ませんが、こちらの方でも確認してみたいと思います。

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  8. いつもの先生に画像を見ていただき、以下のコメントを頂きました。「クズマメトビコバチ Protanaostigma kyushuana Masi, 1940 の雄で間違いないと思います。この属は中胸背板の特徴ある斜溝ですぐ区別がつきます。肩に丸いこぶのようなものがついていますが(5枚目、8枚目の写真)、これは中胸側面にある prepectus が前方に突き出ているものです。」
    なお、所属科のあたりがついてからは、「クズの葉にとまっていた」というのが種の絞り込みのヒントになりました。なので、発見状況のメモ書きも重要と感じた次第です。

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  9. ドンピシャでしたね!
    ありがとうございます。先生に宜しくお伝え下さい。ついついファインダーに集中して周りが見えなくなります。反省。ただいま出先でタイトルに反映するのは少し先になります。

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