2012年7月1日日曜日

カタビロコバチ科 ( Tetramesa sp. )の1種 産卵

笹に1匹の黒い蜂がとまっているな〜と見ていたら、産卵が始まった。
ゆっくり時間をかけながら細い茎に産卵管を押し込んで行く。全部、刺し込んだ時点で
急用が入り現場を後にした。約1時間半後、戻ってみると別の茎で同じように産卵をしていた。

う〜ん正直、何科か分かりませんが前胸背板の大きさから”?カタビロコバチ科”としておきます。
モウソウタケ(タマ?)コバチを疑いましたが細部が違うようです。

7月4日追記:上條先生に見て頂き植食性のTetramesa sp. であると教えて頂きました。
詳細はezo-aphidさんからのコメントを参照下さい。ありがとうございます!

体長約4.2mm.葉の上から

茎へと歩き立ち止まると腹部を曲げ


産卵管を差し込みます。産卵管の付け根は加圧するには良い場所ですね。

産卵管の先端は後方に行っているのでしょう。立ち位置は変わってません。

カタビロコバチな感じですが

産卵管を収める腹部が随分と長い。

6月24日撮影 Nikon1 V1

4 件のコメント:

  1. ふ~むム、面白いです。
    モウソタマコバチとは翅脈が合いますが、触角が短め、前胸(肩口)に黄斑なし、という点が違い、なにより産卵寄主が違ってますねー。モウソウタマコバチで画像検索すると、たった1枚しか見つかりませんが、産卵部位の硬さや、その餌質などは全然違うように思います。
    Aiolomorphusは1属1種なので、これはひょっとして・・・・・!?

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    1. こんばんは。
      本日、雨の止み間を見計らって行ってきました。この蜂の姿はありませんでした。丈の短さと皮に覆われていたので笹と判断しましたが3mほど横に竹が生えており竹かもしれません。次、行った時に写真を撮っておきます(^^;;Aiolomorphusは1属1種なんですか。ということは...。

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  2. いつもの先生に見ていただいたところ、以下のコメントでした。
    「ササに産卵中のコバチは Tetramesa sp. (Eurytomidae) です。この属のコバチは植食性で、イネ科 Poaceae の茎や枝にゴールを作ります。写真をよく見ると肩が黄褐色になっていますが、ほとんどの種にこのような黄斑があります。日本からは、タケ類に寄生するT. bambusae (Phillips) と T. phyllostachitis (Gahan) の2種知られています。」
     改めてTetramesaの画像を探すと、このような翅脈を持つ種も見つかり、Aiolomorphusの特徴ではありませんでした。言われてみると、たしかに肩先がおぼろげに黄ばんでいますね。Tetramesaは、国内に20種はいるはずだが記載されていない(虫えい図鑑、396p.)とのことです。

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    1. おはようございます。いつも、お計らい頂きありがとうございます。先生にもよろしくお伝え下さい。

      教えて頂くまで全く類似した画像が見つかりませんでしたがTetramesa spと分かると色々と出てきました。自力では難しいですね(^^;;肩の黄褐色はただ単に光が透過しているのに過ぎないと、見過ごしていました。虫えいだけの図鑑があるのには驚きです。

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