2013年7月6日土曜日

ヒメコバチ科 Pediobius sp.

庭から採集したヒラタアブの蛹。すべて寄生蜂に冒されていました。すべて空になっていると思いきや
羽化がまだの蛹があったようで、朝起きるとシャーレーの中で30頭ほど出ていました。コガネコバチ
あろうと♂♀それぞれ2頭、残して庭に放ちました。まさかPediobius属が出て来たとはその時、想像出来
ませんでした...。
今まで撮影したPediobius属→こちら(記事の中に目次)

今回、♀♂揃っておりヒラタアブの蛹から出て来た意外性もあり、撮影後、すぐに標本を上條先生に
送りました。これまでヒラタアブから羽化した例は報告無く先生も初めての種だったようです。
「際立った種の特徴は見当たりませんが、脚の脛節と付節が黄白色なのが一つの目安となります
(大部分の種は付節以外は黒色か金緑色です)。」とコメントを頂きました。ありがとうございますm(_ _)m

同じ倍率で並べた♀約1.2mm(ひだり)と約♂約0.9mm(みぎ)


♂ 立派な触角を持っています


微妙にぶれているのは撮影中もハチが動いていたからです

こちらは♀


特徴の一つ脚の脛節と付節が黄白色


<<以下ステレオグラム・交差法>>



トビコバチが出て行った後と違い、蛹の中は何も残っていませんでした
6月10日撮影

4 件のコメント:

  1. よく似たペアで、なかなかの美形ですねー。
    たしかにPediobiusの寄主にSyrphidaeの記録はデータベースにも見つかりません。ただし、2次寄生もあるそうなので、ホントの寄主は別かもしれません(胎便meconiumを見つけにくいのはそのせい??(思いつきです))。
    ところで寄生されたヒラタアブ蛹の数はいくつでしたか? 寄主1蛹あたりの羽化コバチ数を知りたいものです。

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    1. こんばんは。ハチが動いている状態を数えていますので正確な数字では有りませんが(それぞれプラスマイナス3ほど考慮して下さい)採集した5つ(後に1つ追加した)計6t頭のヒラタアブ類の蛹から出て来たのは以下の通りです。確かにコガネコバチの産卵を確認した蛹も入っていたのですが。まったく出て来ませんでした。
      1:ヒメバチ1頭
      2:トビコバチ21頭
      3:トビコバチ30頭
      4:トビコバチ30頭
      5:トビコバチ30頭
      6:Pediobius30頭
      ほとんど30頭前後、羽化して来ました。ヒメコバチの出た後には少ないですが残留物が。トビコバチは大量のmeconium.Pediobiusは空っぽでした。

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  2. ありがとうございます。
    30頭も!!(トビコバチの羽化数に負けませんねー)。ヒラタアブ蛹内で充分大きい寄主といったら、ヒメバチ類くらいでしょうか(・・・・・Diplazonへの寄生記録はみつかりませんでしたが)。

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    1. 最初コガネコバチと思っていましたが1度にこんなに多くのPediobiusをみたのは初めてでした。ヒメバチですが出て来たのはヒラタアブ幼虫に産卵するDiplazon属ではなく4月19日の記事の蛹に産卵したヒメバチでした。(ひょっとしてヒメバチじゃない?)
      http://baba-insects.blogspot.jp/2013/04/1_8376.html
      気になるので、また記事にします。

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