2013年7月27日土曜日

タマゴクロバチ亜科 Telenomus promachivorus 羽化

7月5日に産卵を確認した別の卵鞘からタマゴクロバチが羽化しているのを見つけました。今回、衝撃の結末が!?

白いシオヤアブの卵鞘に黒い点は目立ちます

多分、最初から泡でコーティングされて無かったのでしょう。むき出した部分からぞろぞろ出ています
卵のようなものの原型はアブの卵と思いますが。ここで疑問

大きさ的に一頭の蛹が入っていると思いますが 長さ約1mm
重なり合った卵、1つ1つに産卵するのでしょうか?だとしたら産卵作業は大変ですね

こちらは以前にも見た似たような光景→こちら
翅を広げ相手より大きく見せているのでしょうか

「特等席はゆずらない!」♂の体長約1mm

独占したいのでしょう。右から来ると右に体を傾け 左から来ると左にブロックしています

ただ...この卵鞘...♀が1頭も確認出来ませんでした!!
以前撮影した庭のセグロアシナガバチのように交尾出来なかった♀の産卵だったのでしょうか

上:4、5枚目の羽化待ちの♀と思った個体の触角
下:以前、産卵していた♀の触角
♀と思っていたハチも実は♂だったのです
(Telenomus promachivorusと違うタマゴクロバチなら分かりませんが...)

♀の羽化を待っているのかな?と思わせる場面は他にもありました
しかし出てくるのは♂ばかり。期待した連中は解散です
2時間にらめっこしましたが、ついに♀は確認出来ませんでした

べつの卵鞘。これも寄生されすでにTelenomus promachivorusが巣立ったものでしょうか
7月25日撮影 ゆめさき森の公園

6 件のコメント:

  1. 酷暑の中2時間のにらめっこですか・・・。恐れ入りました。
    それにしてもすべて雄とは・・・。これらの雄卵を産んだ雌が未受精だったとすればその雌が羽化した卵塊からは雄は生まれてこなかったんでしょうかね。両性が含まれていれば恐らく雄の方が先に生まれてくるでしょうし、それらの雄が後から羽化して来る雌を見逃したはずはなさそうに思えます。ほんとに不思議なことだらけですね。

    返信削除
    返信
    1. おはようございます
      他の場所も散策したかったのですが、これに掛かり切りになってしまいました。未受精なのは羽化する雌の数が多すぎて、あぶれてしまったのでしょうか。雄の可能な交尾回数も気になりますね。ほんと謎が多いです、

      庭のセグロアシナガバチは結局、雄しか産まれてこず、雌は巣を放棄しました。

      削除
  2. BABAさん
    素晴らしい観察と、素晴らしい撮影をされていらっしゃいますね!

    タマゴクロバチに寄生された卵塊をキープしていますと、ほんの時々ですが今回のようにオスしか羽化してこないことがあります。
    通常例では、性比は雄が1割を切っていますね。

    返信削除
    返信
    1. ひょっとして、別種か見落としているのかとも思いましたが前例があるんですね。安心しました。卵鞘は内部からも確認しましたが雄のみでした。羽化する雄を雌と勘違いして待っている点は意外でした。はっきりと識別出来る訳ではないんですね。

      削除
    2. 通常の性比から言えば、被寄生卵塊の上で♀を巡る争いはほとんど起きないと思うのですが、ここまで♂が多いと、振動や音に強く反応してしまうのかもしれませんね。

      削除
    3. 体が外界にでる際に出て来る振動、音が気になる。なるほど合点です。あらためて見直すと、触角が出ていないオスに対する期待の方が高い様子で、(触角で判別?)ある程度、オスメスの認識はしているのだろうと思いました。

      削除