2012年2月2日木曜日

ホソハネコバチ科 Gonatocerus 属

小さなハチ第30弾
小さなハチシリーズも切りのいい今回で終わりです。控え蜂!?はまだ居ます
ので他のムシと織り交ぜながら今後も登場させて行こうと思います。

最後を飾るのは世界最小昆虫といわれているホソハネコバチ科の仲間と思われる
ハチです。といっても見つけたのは1.4mmと肉眼でもOKの大きさです。
アーチャーンさんおちゃたてむしさんそらさんが紹介されております。

長い触角の先端で葉を叩きながらレンズから逃げていました。0.2mm以下という
ホソハネコバチにも遇ってみたいものです。でも撮影出来ない(^^;;

2月4日追記:Lymaenon属はGonatocerus属のシノニムとして消されていたようで
タイトルもそれに準じて変更しました。
ezo-aphidさん、ひげぶとさん、ありがとうございます!

2月2日追記:ひげぶとさんよりLymaenon属であると教えて頂きましたのでタイトルに
追記しました。そこに至るまでのポイントも示して頂きました。ありがとうございます!

椿の葉裏にて。触角の長さからヒメバチかコマユバチと思ったがプロポーションが違った。
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かなり気温が低かったですが頑張って歩いています。
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複眼の間、エッジが効いています。
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複眼からおみくじが出てきそうな頭部の角張った造形。複眼の周りに彫り込みあり。
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中胸盾板?に2本のライン。

後翅がかなり細い!? 2月1日撮影。
画像クリックでサイズ拡大します。

8 件のコメント:

  1. ホソハネコバチの属の分類に使えそうなKeyを探してみましたが、ANNECKEが50年前にまとめたGeneric Keyしか見つけることが出来ませんでした。
    撮影された写真がKey Character の多くが詳細に見える写真でしたので、さっそくANNECKEのKeyで検索してみたところ、Lymaenon属に至りました。
    種名は特定されていませんが、Lymaenon属は日本からもさまざまな報告があることがわかりました。
    少なくとも文献から判断すると、ホソハネコバチ科のLymaenon属で良いのではないかと思います。

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  2. たびたびお騒がせします。
    形態の見方の参考になると考え、先ほど記入しませんでしたが、私をLymaenon属に案内してくれた形質を整理して記しておきます。
    1. 腹端は切断状ではなくて丸まっており、膨隆している。---Mymarinae(亜科)
    2. 付節は5節。---Ooctonini族
    3. 腹部柄節は極めて短く、♀の触角鞭節は7節以上、球桿部は1節。---Lymaenon属

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    1. こんばんは。
      貴重なお時間を割いて頂きありがとうございます。整理して頂いた3つのポイントも非常に参考になりました。教えて頂くと、なるほどと納得しますが自力ではなかなか難しいですね(^^;;ツマグロヨコバイの卵に寄生するのを1度見てみたいものです。

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  3. 不勉強ながらLymaenonってあまり聞かない属名だなぁ、と思い「Chalcidoidea database」で調べてみました。これに属していたほとんどの種はGonatocerus属となっていましたので、どうやらsynonymとして消されたようです(たぶん、復活していないだろうと思うのですが・・・・・)。
    ひげぶとさん、どうでしょうか?

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  4. コメント連投すみません、tukikです。
    いつまで続くのか、このまま春に突入してしまうのかとも思われたコバチシリーズご苦労様でした。楽しませてもらいました。
    一つ一つの種については、コメントできないのですが、全体について質問があります。
    ヒメバチ上科に比べて、コバチ上科が圧倒的に多く思えたのですが、これは、実際に出会った感覚とあっていますか? 宮崎では私の見落としも多いでしょうが、見つかるのはヒメバチ上科と半々ぐらいの感じです。

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    1. ありがとうございます。まだ弾数はあったのですが、他のムシ達の写真が古くなってしまうので切りのいいところで終わりました。

      ご質問ですが場所によって多少比率が違ってきますが概ねtukikさんと同じように半々くらいだと思います。ただ種類となるとコバチ上科の方が多かったように思います。また寒さが厳しくなるにつれヒメバチ上科であろう3mm以下のハチは余り見受けられなくなりました。しらみつぶしで探した訳ではないので余り参考にはなりませんが。

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  5. BABAさん、ezo-aphidさん
    Chalcidoidea databaseを確認いたしました。ezo-aphidさんのご指摘通りLymaenon属はGonatocerus属のSynonymとして消されておりました。もう少し慎重に調べてみるべきでした。表題は、ホソハネコバチ科Gonatocerus属と変更して下さい。
    反省として、世界のホソハネコバチ全体を見通すためにはANNECKEの50年前のKeyはとっかかりとして極めて有効ですが、それ以降の変更に関しては、Universal Chalcidoidea databaseで確認がベストであることがわかりました。

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  6. ezo-aphidさん、ひげぶとさん、ありがとうございます。
    種名もいろいろと整理されて行っているんですね。到底、私一人では理解出来ない世界の一端を、見せて頂いたようで、1つ賢くなったような気がします(^^;;ありがとうございました。

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