2012年2月11日土曜日

ヒメコバチ科 の 2種

丈が50センチほどの自生のシャリンバイの葉裏にいた♂と思われる触角を持った
ヒメコバチ。属の見当をつけようと今まで撮影したものと符合するものを探した
ところ、Chrysocharis属と思っていたものと一致した。よく見ると背面の彫刻が
Chrysocharis属と、あきらかに違う。中胸背板の1対の窪みがあるのでPediobius属
なんでしょうか。

3月6日追記:先生に見て頂いたところ、その2はZaommomentedonの♂のようです。
詳しくはコメントをご覧下さい。いつも、ありがとうございます。


2月10日追記:おちゃたてむしさんよりApleurotropis属であると教えて頂きました。
2011年1月17日に紹介されており”その1”に大きさも見事に一致しております。
タイトル改変しました。ありがとうございます!


今回、撮影したのは右のハチ。背面の彫刻が一致したのはChrysocharis属と思っていた
真ん中のハチだった。良く似ているがChrysocharis属には三角の窪みが無い。
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 その1
Apleurotropis sp.
2月8日にタラヨウの葉裏で撮った。Chrysocharis属と思い込んでいた真ん中のハチです。体長約2.3mm。
複眼の妙な青い反射は、たまたまと思っていたがこの種の特徴なんでしょうか。
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Chrysocharis属のその2と同種と思っていたが腹部も違っていた。
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改めて自分の観察眼の無さにびっくり(^^;;
姫路自然観察の森
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 その2
Z. ?brevipetiolatus ♂
2月10日シャリンバイの葉裏にて。体長約1.3mm。その1に比べ随分と小さい。
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腹部がかなり小さいのと触角の派手さから♂でしょうか。こちらも複眼に独特な反射。
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かなり動き回っておりました。使える写真が非常に少なかったです。
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この低姿勢で歩行しておりました。他のコバチでは、あまり見ない歩き方でした。
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独特の触角。意味のあるデザインなんでしょうね。
「この属の特徴は中胸背板から小盾板にかけて長い縦線がある」
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途中、はばたくも寒さの為か飛べませんでした。
新開公園。

4 件のコメント:

  1. こんばんは。
    この触角はオスでしょうね。越冬中のヒメコバチは多いですがオスらしきものにはなかなかお目にかかれません。
    小楯板周りの特徴が、私の2011.1.17の記事でいつもの先生にApleurotropisと判定していただいたものと一致するようです。ezo-aphidさんのコメントのリンク先にオスの標本画像もあります。

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    1. こんばんは。お教え頂きありがとうございます。
      おちゃたてむしさんの撮られた膜翅目 はすべて目を通しているのですが、抜け落ちておりました(^^;;標本も確認させていただきました。Apleurotropis kumatai (Kamijo)!!素晴らしいですね。

      おちゃたてむしさんのコメントにもありましたが、美ししものを先に掲載してしまう心情は皆同じなんですね。

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  2. コメントを頂きました。その1はOKでしたが。「その2:Zaommomentedon です。日本からは Z. brevipetiolatus Kamijo が記録されていて、多分この雄ですので、[ Z. ?brevipetiolatus ]としておいてください。ミカンハモグリガなどに寄生します。なお、この属の特徴は中胸背板から小盾板にかけて長い縦線があることです。」 たしかに細い線が見えますねー。

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    1. ありがとうございます。
      日本では1種のみですか。しかも先生の名前が。これっきり遇ってませんので個体数は少ないのでしょうか。新しい仲間に名前が付き嬉しいですね。先生ともども感謝です!

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