2012年2月25日土曜日

ツヤコバチ科 ( Aphelinus sp. ) 産卵

昨年9月21日にezo-aphidさんよりアブラムシのマミーの存在を教えて頂いてから
アブラムシに寄生するハチを1度、目撃したいと、ずっーーーーーーーと
思っていた。長かった。かなり長かった。ようやく撮影する事が出来ました。

しかも私がかなり驚いた、おちゃたてむしさんが昨年11月1日に紹介された
「ワタムシヤドリコバチ?の産卵」と同じスタイルの産卵でした。脚の色が少し
違いホストであるアブラムシ(?Sinomegoura photiniae)も違うので多分、別種と思います。
また昨年の12月26日に紹介したツヤコバチに良く似ていますが今回のツヤコバチの体長が
約1.2mmと小振りなので同種かどうかは判断しかねますが Aphelinus属であることは間違い
ないと思います。今回はボリュームアップで行きます!
画像クリックでサイズ大きくなります。


いつも葉裏で見かけるツヤコバチがこんな所に!2月23日撮影。
舞台はカナメモチのひこばい。

うろうろと怪しい動きをしています。体長約1.2mm。

ターゲットを探しているのでしょうか。
4番の写真では獲物が決まったようで一定の距離を開け...。

なんと!若齢ではなく3か4?齢幼虫めがけ!

ぶすり!
産卵管とおもっていた黄色い棒状のものは翅を押さえるためだけ?

産卵管は約5mm。体長も約1.5mmと3mm長くなっています。

アブラムシは何も感じていないようです。アブラムシは約2.2mm

産卵管を抜く瞬間。産卵時間ジャスト6分!

何事も無かったかのように群れに紛れ込む。

翌日2月24日。木の名前を調べに来ると、珍光景。何かの弾みで触角に出産中の幼虫が。

そして、またもやツヤコバチ。

大サービスで見せてくれます!またもや若齢幼虫ではない。

体長も同じ事から昨日のものと同体でしょうか。

産卵管を抜いて数秒後。翅が真っすぐ戻る瞬間。

アブラムシ1体につき卵1個を産むという認識でしたが結構時間がかかるものだと
今回、思いました。気温も少しずつ上がり産卵行動に出るハチも増えてくるのでしょう。

6 件のコメント:

  1. おはようございます。
    素晴らしい連続写真ですね。この行動を見た時は私も感動しましたが、この季節に見られるとは思いませんでした。一見同種かと思いましたが中脚の色が違うんですね。でも同属には間違いないでしょう。この写真を見ると是非もう一度・・・という気になります。

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    1. おはようございます。
      私が最初、おちゃたてむしさんの写真を拝見した時はびっくり仰天!しました。アブラムシのコロニーにこのツヤコバチが混じって居るとき、真っ先に、そのお写真を思い出し、期待し、見事、期待に応えてくれました。このカナメモチの木は以前から気になっていまして、葉裏にこのツヤコバチをはじめ例のナガコバチ等が多く越冬していました。気温の10〜14℃も関係あるのでしょうか、この時期に産卵する事を押さえられたのは収穫でした。

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  2. こんにちは。

     ハチの産卵管の構造が思ったより複雑で、実際産卵する時の鞘の動きが良く判っていません。
    以前は、尖った先をプスッと刺すだけだと思っていました。
    6分・・この時間の掛かり方も予想より長いですね。
     これだけの長時間科ファインダーに集中出来る事も凄いし、産卵管ピントを合わせたり翅に合わせたり。
    やっぱり、凄い。

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    1. こんばんは。
      あらためて12月に撮った腹部の裏側の写真を確認して、そのデザインの巧妙さに感心させられました。このハチ特有の前翅の先端を産卵管の鞘でたたむ構造は不思議で大変おもしろいですね。

      6分間は見入っていたので、あっという間でした。膝や足首はかなり、こたえてましたが(^^;;逐一、液晶モニタで確認せずに撮り続けましたので最後までキチンと撮影出来ているかどうか不安でしたが、何とか撮れていました。4枚目の本体がボケている写真ですが産卵管の先端が確認出来たのが嬉しかったです。

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  3. すばらしい画像ですね! 翅を曲げているのは産卵管の鞘なんですか? 画像からは
    よく分かりませんでしたが。橙色のクリップのように見えます。
    産卵管は細いんですね。その中を通る卵はさらに細い、、。

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    1. こんにちは。
      おちゃたてむしさんが紹介されておりました「Dr.タカギの昆虫知識」の解説では”産卵管の鞘の変形したもの”とあり厳密にいうと鞘そのものでは無いのかもしれません。

      刺されたアブラムシに反応が全く無いのは針の細さにも因るのでしょうか。このカナメモチの木とは少しおつきあいが出来そうです。

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